2012年9月14日金曜日

iPhone 5の生産方法は互換性生産方式を越えている?


昨日、iPhone 5が発表されました。少し大きくなったり、Dockが小さくなったり、CPUが速くなったりなどの変化がありましたが、正直なところ、iPhone 4Sから乗り換えようという気分にさせてくれるほどではありませんでした。もちろん、今までのiPhoneたちと同じく素晴らしいiPhoneであることは確かなんですけど。

アップルのサイトで公開されている、iPhone 5についてのビデオを見ました。このビデオを見ていていちばんびっくりしたのは、5分30秒前後から説明されている、筐体の組み立てに関する説明です。部品を筐体にシームレスにはめ込むため、筐体の写真を撮ってミクロン単位で725通りに分類して、ぴったり合う部品を選んではめこむというところです。これって、互換性部品による大量生産の概念を越えているように感じたのです。

銃、ミシン、収穫機、自転車、自動車へと発展していった互換性部品をつかった大量生産のアメリカン・システムは、熟練工による部品の調整を不要にしたことが、画期的だったんだと理解しています。非熟練者でも互換性の部品なら簡単な作業で組み付けることができるからこそ、T型フォードの大量生産が実現したわけです。ところが、このiPhone 5の製造では、互換性部品をさらに分類して、ベストな組み付けの可能な筐体にはめこむのだとか。分類もはめ込むのも機械が行っているので熟練工が不要である点には変化はありません。でも単なる互換性生産の上をいっているような気がします。

現在の機械の製造工場ではこういったことが当たり前に行われているんでしょうか?もしかすると私が知らないだけだったのかもしれないのかな。

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