昨日書いたように、我が家には本文用紙が読むに耐えなくなるほど劣化した本は見あたらなかったのですが、ぼろぼろになってしまっている紙がないわけではありませんでした。劣化が著しいのはグラシン紙です。きっと、グラシン紙は酸性紙なんですよね。
最近ではみかけませんが、プレーンなボール紙の箱入りの専門書にグラシン紙のカバーがかかっているパターンが昔は多かったと思います。そういった箱入りの本のグラシン紙は、本を出し入れする際に破れてしまうことが多く、捨ててしまうことがほとんどでした。箱に入れてあるのに、さらにグラシン紙のカバーで保護する理由って何だったんでしょう。
あと、グラシン紙は岩波文庫のカバーに使われていました。というか、昔の岩波文庫はグラシン紙のカバーと価格表示の星印が特徴だったと思います。グラシン紙のカバーをやめたのは、カラフルなカバーをつけて店頭で目立たせる理由もあったのでしょう。でも、グラシン紙はすごいスピードで茶色く劣化して見た目が良くないし、こんな風に触れるとパリパリ破損してしまうからってこともあったんでしょうね。
0 件のコメント:
コメントを投稿