2008年11月3日月曜日
あっと驚く船の話
大内建二著 光人社NF文庫580
2008年9月発行 本体905円
帆船時代から1980年代までの船舶の事件が扱われている本です。光人社文庫ですが、戦争に直接関連した話題を取り上げた本ではなく、軍艦よりも一般の商船に関するエピソードの方が多くなっています。船の事件ですから多くは遭難・沈没で、反乱・失踪などもいくつかありました。事件の原因は故意によるものはもちろん少なく、航海の際の過失が最も多く、設計・建造上の過失がそれに次ぐようです。ただ、医療事故のことなど思い合わせると、過失とは言っても当事者は精一杯やっていたっていうケースも多いのかもしれません。でも、船ってやはり沈む可能性があるので怖い。
400ページ余りの本に計29もの事件が載っているので、それぞれの事件についてはあらましが紹介されているという程度です。タイタニックなどの有名な事件よりも、あまり知られていないものを取り上げるのが著者の方針のようですが、初めて知った話というのは、半分もなかったかな。でも、短時間で面白く読めました。
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