2010年2月27日土曜日

函館市史デジタル版 戦間期の日ソ関係の感想の続き

前回のエントリーの戦間期の日ソ関係には、北洋漁業には函館在住のロシア人が漁場の入札に参加したり、ソ連の企業に日本人漁師がやとわれて働いたりしていたことが書かれていました。ソ連側が、領域内で操業する日本漁船や缶詰工場の日本人労働者を保護するためにソ連の労働法規を適用するような動きをみせたことも書かれていました。また、操業に使う漁網なども日本側から輸出されていたそうです。そして漁業用品や水産品の輸出は主に函館港が使われていたそうです。
そこで、函館と北洋漁業についてググってみたところ、 函館市史デジタル版というサイトの存在に気付きました。「『函館市史』デジタル版は、『函館市史』の内容をテキスト化し、公開しています。現在通説編第1巻から第4巻を公開中です」とのこと。多くの自治体が市史などを作成していますが、書店に並ぶわけでもなく、その地域の図書館にでも行かないかぎりはなかなか手にする機会もないものです。それを想うと、いながらにして読むことのできるこのデジタル化の試みは素晴らしいと思います。函館市、GJ
北前船や開港によって、長らく函館港が北海道一の港でした。しかし、明治後半には北海道の鉱産物・農産物・工業製品の輸移出は小樽港・室蘭港・根室港などが担うようになり、函館を通さない取引が増えていったそうです。しかし、それにも関わらず函館が衰退せず繁栄し続けることができたのは北洋漁業の基地としての役割があったからだとか。こんな感じで、学ぶ点が多いサイトです。

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