一昨日・昨日と大学入試センター試験があり、今朝の新聞にも問題が掲載されています。さすがに問題を解いてみようという元気はありませんが、問題形式がちょっと気になりました。
センター試験は昔々の共通一次試験と同じようにマークシート方式が続いているのだと思います。なので、数学のように計算で得た答えの数字を直接マークさせる問題も一部にはありますが、多くは多枝選択問題になっていました。
この多枝選択問題ですが、複数の選択枝から一つだけ答えを選ぶようになっているものがほとんどでした。世間一般では、多枝選択問題というとこう単一の選択枝を選ばせる形式がふつうなのでしょうか。なぜ、こんな風に感じるかというと、医師国家試験の多枝選択問題はそうではないからです。
医師国試では、単一の回答を選ばせる形式のほかに、あてはまる選択枝の組み合わせを答えさせる形式の問題がとても多いのです。具体的にはこんな感じです。
・誤っているものはどれか
(1)イワシは魚である
(2)ニシンは魚である
(3)マグロは魚である
(4)クジラは魚である
a(1, 3, 4) b(1, 2) c(2, 3) d(4のみ) e(すべて)
・正しいものはどれか
(1)イワシは魚である
(2)ニシンは魚である
(3)クラゲは魚である
(4)クジラは魚である
a(1, 2 ) b(2, 3) c(3, 4) d(1, 3) e(1, 4)
医師国試にならってか、専門医の試験などもこういった形式の多枝選択問題が出されています。初めてこの形式の試験に接した時にはおやっと思ったのですが、今ではふつうに感じられるようになりました。
この形式の利点って何なんでしょう。出題者にしてみると、受験者のレベルに合わせて、正解と紛らわしい誤った選択枝を作成するのってなかなか大変なのかと思われます。正解が一つの場合に較べて、当てはまる選択枝の組み合わせを選択させる方が、その紛らわしい誤った選択枝をつくる数が少なくて済むことが利点なのはたしかですね。
ほかにもこの形式が採用されてる理由があるのでしょうか??
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