2008年3月12日水曜日

コーヒーと漢方薬

ふだん飲むコーヒーはレギュラーコーヒーです。酸味の強いものより苦みの強いものの方が好きで、それにプラスして甘みも感じられる京都小川珈琲の粉を生協で注文して購入しています。挽き立ての粉を上手に淹れるプロのコーヒーにはかないませんが、そこそこの味のものが自宅で飲めるのは幸せなことです。

毎日のコーヒーの味自体にそれなりに満足しているので、砂糖やミルクを入れる習慣は私にはありません。でも、クリームかミルクを入れたくなる「コーヒー」もあります。それはインスタントコーヒーです。自宅にはインスタントコーヒーがありませんが、出先で出されることがあります。そんな際にはミルクかクリームを加えたい感じです。

同じコーヒーという名前がついてはいますが、レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーは別の飲み物のように感じられてしまいます。レギュラーコーヒーはアラビカ種のコーヒー豆で、インスタントコーヒーはとロブスタ種の豆から作られているから、あんな風に味が違うのでしょうか?それとも、フリーズドライのせいであんな風に味が違ってしまうの?是非とも真相を知りたいところ。

もし、フリーズドライのせいなのだとしたら、気になる点があるんですよね。それは、仕事関係で扱うことのある漢方薬です。本来の漢方薬は煎じ薬が多いわけですが、ふつう処方されている漢方薬はエキス剤といってフリーズドライ製法で顆粒状に製剤されたものです。漢方薬の煎じ薬とエキス剤の関係って、レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの関係にとっても似ているような。

レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの味や香りにあれだけの違いがあるのだから、漢方薬の煎じ薬とエキス剤にも少なからぬ違いがあるはず。日本の漢方では、近年になってエキス剤が利用できるようになるまでは伝統的に煎じ薬を使って症例・経験を重ねて医学テキストが作られてきたはずです。それなのに、そのテキストに則った治療が現在ではエキス剤でなされています。こういうのって問題ないのか、門外漢ながら気になります。

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