2011年1月1日土曜日

高松宮と海軍


阿川弘之著 中公文庫
2006年7月2刷 本体648円
昭和天皇の弟で敗戦前は海軍士官だった高松宮の日記が、死去後の1990年代になってから発見されました。その後中央公論社から出版された高松宮日記に
、本書の著者は編纂責任者として携わりました。その間のいきさつ、日記の中の興味深いエピソードの紹介、海軍に関する思い出などをつづった文章が3編収められています。元は、中央公論に掲載されたものでしょうか。
「千年に一度出るか出ないかといった国宝級の歴史資料」といった言葉が書かれていますが、これはちょっとほめすぎな感じ。でも、他の資料とつきあわせるための材料としては重要でしょうね。出版された高松宮日記は数百ページが8巻もあって素人が読むには大変そうですし、現在では入手も難しそう。本書でとりあえず雰囲気を知ることができて、今のところは満足な感じです。

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