2008年4月17日木曜日
ナガミヒナゲシ
子供の頃には見かけたことがなかった花です。ニンジンのような独特な色の花ですから、見落とすことはなかったと思うので、昔は存在してなかったのでしょう。こういう色の花って、他にはノウゼンカズラくらいしか思い浮かびません。
歩道の植え込みに咲いていることが多いのですが、ここ10年くらいで数がだんだん増えてきているようにも感じます。昔はタンポポをよく見かけましたが、原っぱがなくなったせいか、今ではタンポポよりもこのナガミヒナゲシの数の方が多いような。
切れ込みがあり独特の形をした葉っぱが冬のうちから伸びていて、春先になると咲いて、夏には枯れてしまうことから、地中海性気候の土地からやって来た植物なのでしょう。大きいものでは直径5cmくらいの花もありますから、独特な色ともあいまって、南欧あたりから鑑賞目的で導入されたものが、逃げ出して広まったのかも知れません。
で、ナガミヒナゲシを見ていて不思議に思うのは、つぼみが下を向いている点です。つぼみが下向きに付いてる花はシクラメンなど他にもたくさんありますが、ふつうはそのまま下向きに咲くんだと思うんですよね。
でも、この花は上を向いて咲きます。また、花のシュートはおそらく上向きに伸び始めるんだろうと思うのです。すると、その中間のつぼみの時期だけ下向きになるのってどういう意味があるのかな。
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