2007年11月7日水曜日

カラスの爆撃

「彼もまた、この戦争で爆弾や砲弾のつくりあげた穴に関して独特な理解に達した多くの者たちの一人だった。経験則からいえば、同じ場所に二度着弾することはありえない。大地に生じた無惨なその傷跡は、場合によっては絶対の安全を保証することがある。」路上にこんな跡を見ることがあります。幸いなことに、まだ直撃を受けたことはありませんが、目の前数十センチのところを落下していくのを見て、一瞬歩みが止まってしまった経験があります。

本物の爆撃の場合とは違って、カラスの爆撃の場合には同じ場所に集中していることが多いようで、一つあったらその場所は絶対の安全を保証されているどころか、とても危険な場所ということになります。路上の場合だと電線の下、おそらくカラスにとってお好みのとまりやすい電線があるのでしょう。また巣がつくられている大きな木の下も危険です。

ツバメが巣をつくっている軒下にも似た光景が見られますが、ツバメのものの方がもっと固い印象です。カラスの方が液体混じりで、地面にびしゃっと拡がっているように見えます。生ゴミばかり食べているので、下痢気味なんでしょうか。それとも、もしかすると種とは関係なく、巣にいるひなは水を飲むチャンスがないので水分の少ない糞を排泄し、自由に飛べる成鳥は水を飲めるので液体の部分の多い糞をするといったようなことになっているのかも知れません。

たくさん鳥の糞の見られる路面も、雨が降ると洗い流されてきれいになってしまいます。植物の生える地面に落ちたのなら、貴重な窒素やリンの肥料になるのでしょうが、アスファルトの上では何の役にも立たない訳で、何かもったいない感じ。

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