Macworld EXPO 2008が開かれ、噂のMacBook Airが発表されたことが、各サイトで紹介されています。Appleのサイトのこのページで、Jobs CEOの基調講演が公開されたので、早速観てみました。
Mac and PCのCMで始まり、まずはレパードが500万本売れたことが触れられています。各雑誌新聞での評価も高く、コンシューマーという大規模市場向けに書かれた今までで最も優れたOSだとPC Magazineが評価しているとの紹介で場内歓声。
次に、タイムマシンに話題が向けられます。外部HDDに自動的にバックアップしてくれるタイムマシンは、私も便利に使っていますが、ノートブックをつかっている人はケーブルを接続せずに使いたいと思っているはずとのJobsの話に、その通りと思わず頷いてしまいます。
そこで、新商品の中では最初にTime Capsuleが紹介されました。802.11nというなにやら非常に速いワイヤレスネットワークの規格を採用した、HDD入りのAirMac Base Stationだそうです。信頼性の高いサーバーグレードのHDDが搭載されていて、ワイヤレスで家の中のMacを全部バックアップしてくれるとか。500GBと1TBのHDD搭載機が2月に販売開始。Mac and PCのタイムマシンのCMも受けていました。
2番目はiPhone。発売後200日で400万も売れたiPhoneは、2007年のアメリカのスマートフォンのシェアの19.5%を発売後わずか90日で達成したのだそうです。WWDCで予告されていたSDKは2月に。そして、無料でソフトウエアアップグレードがあり、地図機能に現在地表示などの新機能が搭載されたり、また、アイコンの並べ替えが出来るようになったり。アイコンを並べ替える時には、アイコンが落ち着かなくなってむずむず動くという面白いアニメーションが作用されていました。
iPodTouchにもメールや天気予報などの5つの新機能をもつアプリケーションが加えて販売されるようになります。これまでのユーザーはiTMSから20ドルで買えるとJobsは話していましたが、フリーでダウンロードでなくても既存のユーザーは喜ぶのかな。
3番目は、iTunesの話題で、昨年のクリスマスには一日で2000万曲も売れ、年間では40億曲が売れたそうです。そしてiTMSからの映画のレンタルサービスの紹介。どこの映画会社の作品がレンタルできるのかということで、最初はMGMとその他私の聞いたことのない4つのマイナーな映画会社が紹介され、拍手はぱらぱら。by the wayというJobsの発言で画面が切り替わると、20世紀Fox、WB、ディズニー、パラマウント、ユニバーサル、SONYのマークが映し出され、歓声が上がっていました。
DVDリリース後30日するとレンタル出来るようになるそうです。 購入後30日以内に観はじめること、鑑賞を始めたら24時間以内に
音楽と違って映画は何度も観るわけではないJobsは言っていましたが、たしかにその通りです。DVDを購入することを考えれば、旧作2.99ドル、新作3.99ドル(HDクオリティはそれぞれ1ドル増し)の価格は高くはないですよね。
そして、次にワイドスクリーンTVに対する他社の取り組みと同様にAppleTVもうまくいってはいないとの告白。ユーザーのニーズは映画・映画・映画ということなので、映画を中心にしたtake2ともいうべき無料のソフトウエアアップグレードがAppleTVにダウンロードできるようになりました。
パソコンなしでiTMSからDVDクォリティの映画やTV番組・ミュージックビデオのレンタルが出来たり、.Macにアップされてる写真や動画を観たりできるようになるそうです。またAppleTV自体の価格も299ドルから229ドルに値下げされるとのこと。そして、映画のレンタルをAppleと最初に契約した20世紀FoxのCEO登場、Jim Gianoplosが登場。
4番目ということで、thear is someting in the airが表示されました。MacBook Air、世界で一番薄いノートブックの発表です。
薄いノートブックの代表として、ソニーのVAIO TZシリーズが紹介されました。重量3ポンド、0.8-1.2インチの厚さ、11−12インチのディスプレイプレイ、ミニチュアのキーボード、1,2GHz Core2Duoというそのスペックのうち、重量3ポンドだけは見習うが、その他には満足できないとJobsは言います。
TZシリーズの側面の厚さを表す画面が登場し、そこに0.76-0.16の厚さの MacBook Air の側面図が重ねられて表示されると、拍手と歓声。一つ指摘したいことがあると、MacBook Airの最も厚い部分はTZシリーズの最も薄い部分よりも薄いとJobsが発言してMacBook Airの表示が反転されると、場内は笑いと大歓声。
MacBook Airは封筒に入った状態で登場。封筒から取り出して見せてくれますが、遠くからは厚みが見えないくらい。磁石ラッチ、13,3インチワイドスクリーン、LEDバックライト、iSight用のカメラバックライト付きのフルサイズキーボード、80GBのHDDまたは64GBのSDD、Core2Duo 1.8GHzのスペック。
トラックパッドはマルチタッチ、ジェスチャーが有効で、写真の回転、ズーム、拡大などが披露されました。iPhoneやiPod Touchみたいです。これ、既存のMacBookにソフトウエアアップグレードで取り入れたりは出来ないのかしら。
内部の写真を見ると半分以上をバッテリーが占めています。メールやウエブ中心の利用なら5時間はもつバッテリーだとのこと。ロジックボードの大きさの比較対象には鉛筆が置かれていたほどの小ささです。インテルのおかげでこれまでよりも60%も小さいCPUを使えるようになったから、MacBook Airが可能になったということで、インテルのCEOのPaul Otellini登場。
CD-ROMドライブはありません。99ドルのUSB接続のスーパードライブが犯罪されます。でもきっと必要ないだろうと。ドライブを使う用途としては、映画の鑑賞・ソフトウエアのインストール・バックアップ・音楽CDを焼くことがあるのですが、映画鑑賞にはiTMSからのレンタルが利用できるし、音楽CDを焼く代わりにiPodがあるし、バックアップならTime Capsuleがあるから。残るのはソフトウエアのインストールですが、この用途にはMacからでもPCからでもワイヤレスにインストールできるソフトウエアが付属しているとのことでした。
価格は1799ドルとの発表に拍手。封筒から取り出すCM にも拍手。また、MacBook Airは環境問題にも配慮したガラス・ロジックボードを採用したり、パッケージ
も小さいとのことでした。
その後、アカデミー賞・グラミー賞を受賞したことのある作曲家のRandy Newmanさん(私は知らない人ですが、会場のみなさんはよく知っているよう)のピアノ弾き語りで終わりました。今年はone more thingはありませんでした。
この基調講演を見る前にはいろんなサイトでの新製品のニュースを眺めながら、Time Cupsuleの方が欲しいなと思っていました。でも、Jobsのプレゼンテーションを見るとMacBook Airもやはり欲しく思えてきてしまいます。どうしようかな。
あと、iPhoneは日本の話どころかヨーロッパの成績やアジアへの展開についても触れられませんでした。
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