2008年1月16日水曜日

SheepShaverはつかえるか?

SheepShaverは2006年5月15日以降バージョンアップされていませんが、はたして「つかえる」アプリケーションなのでしょうか?これは、つかう目的によって違ってくると思います。
 1、純粋にOS Xの中でMac OSが動くのをみて楽しむ
 2、Mac OSでつくったファイルを、OS Xで利用する
 3、Mac OSでしか動かないお仕事用アプリケーションを使用する
 4、Mac OSでしか動かないゲームを楽しむ
考えられる使用目的は、この四つくらいかな。

1番目の、純粋にOS Xの中でMac OSが動くのをみて楽しむ目的には、充分合格してると思います。初めてSheepShaverの起動に成功して、OSのインストールが出来たり、SheepShaverの中でブラウザが動いているのを見るのはとても感動でした。

2番目の、Mac OSのアプリケーションでつくったファイルをOS Xで利用するというのが、私がSheepShaverを使用する目的です。この点では、クラリスワークス4、マックライトII、マックドローPro、クラリスドロー、AppleWorks6は問題なく動いていて、充分に役立っています。

古いファイルでも、FileMakerやMS Officeでつくったものならば、そのままOS X版のそれらのアプリケーションで開いて使えます。同じように、AppleがiWorksでこれらクラリスのアプリケーションのファイルを開けるようにしておいてくれれば何も問題はないはず。クラリスのアプリケーションのユーザーはMacが好きな人がほとんどだろうと思いますが、こういうコアなファン層は、どんな風に扱ってもMacから離れないだろうと思ってるのかな、Appleは。

3番目の、Mac OSでしか動かないお仕事用アプリケーションを使用するには、SheepShaverは不安定です。PBG4もよくフリーズしましたが、さすがにSheepShaverほどではありませんでした。もし、私が業務用にアプリケーションを使わなければならないとしたら、old Macの実機を動かすと思います。故障時の対応も業務用につかうのなら、安い中古のMacを探す方がSheepShaverよりは現実的でしょう。


4番目の、ゲームするのにはかなり使えます。たぶん10年ぶりくらいにMS FlightSimulatorを起動してみましたが、この漢字Talk6時代のゲームが動きました。また、CD-ROMで供給されているゲームはほとんどが動きそうです。FDで供給されていた時代のゲームでも動かないのは、Patton strikes back(インストーラが動かない)、Playmaker Football、Risk、柿木将棋くらいでした。これらのゲームもSheepShaverにインストールするMac OSをもっと古いものにすれば対応できるのかも知れません。


エミュレータは実行時のスピードが気になるものです。一般的にスムーズに動いてくれるかが問題ですが、古いゲームのことを考えると、遅く動かすオプションが必要になってきているように思いました。

PC WatchのVista時代の仮想化技術の有用性という記事で、下位互換性の実現などのために将来のOSでは仮想化技術が大きな比重を占めるようになるだろうと述べられています。この記事はWindowsについてですが、Macに関してもユーザーの過去の遺産の継承は必要だと思うのです。その点、レパードでのclassic環境の切り捨ては必要なことだったのかも知れないけれど、残念なことでした。Appleに古いMac OSをサポートする意志がないのなら、SheepShaverみたいなプロジェクトに対する支援と、古いMac OSを自由にダウンロードして使えるようにすることを希望したいものです。


 SheepShaverでMac OS9
 SheepShaver OSインストール後にまず
 SheepShaver コピーペースト
 SheepShaver OS Xとのファイルのやりとり
 SheepShaverの使いごこち

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