2008年1月23日水曜日

試験問題の作成

数年前から、医療系の専門学校で一コマ教えています。2月になると後期の試験があるので、そろそろ問題を準備する頃です。自分が試験を受ける側だった頃には気付かなかったことですが、試験問題を作成するのって結構悩ましい。先日センター試験の問題を覗いてみたのは、ちょうどそういう気分の頃だったからでもあります。

採点のしやすさという点では、穴埋め問題や多枝選択問題がお手軽です。ただ、こういった問題だとある程度まとまった数を準備しなければならず、その負担が少なくありません。学生さんたちは過去問を継承しているでしょうから、毎年同じ問題ばかりというわけにもいきませんし。

また彼らの資格用の国試の過去問から問題をひっぱって来るというのも、講義内容とぴったりしたのを探し出すのはなかなかの手間。自分が力を入れて話をしたところがありますから、それについて説明しなさいという記述式の問題を出題するのが一番しっくり来ます。

記述式だと出題はたしかにラクですが、30人弱のクラスでも採点に手それなりの間がかかります。私のやり方は、まず一つの問題の回答に順番に目を通して、仮の点数をつけます。全員の回答を読んだ後にあらためて、採点をします。こうしないと、初めの方で読んだ回答者の点数が甘くなりすぎたり、低くなりすぎたりしそうなので。これを問題の数だけくり返すようにしている訳です。

採点していると0点をつけたくなるような回答もありますが、よく勉強していることが分かる回答や、こちらの新たな発見につながる記述があって教えられることもありますね。

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