昨夜は、ホームヘルパーさんたちの集まりで、一時間ほどパーキンソン病についてお話ししてきました。45名ほど出席があったとのことで、男性も2割くらいいました。みなさん30−50歳代くらいかなと思うのですが、とても真剣な面持ちで聞いてくれました。
ホームヘルパーの方たちは、2級の資格を得た際に130時間の講習を受けています。私もホームヘルパー講座の医学に関する部分を何度か担当したことがありますが、時間数が少ないので医学的知識に関してはかなり限定されたことしか伝えられませんでした。なので、訪問介護の仕事を始めて自分が実際に出会った利用者さんの症状や治療や介護上の注意点などについて、もっと知りたいと考えるようになるのだと思います。こういった学習意欲に応える生涯学習の場が充分に確保されるべきですね。
介護保険の訪問介護を主に担っているのはヘルパーさんたちですが、3級については、2009年の介護報酬改定時に、訪問介護の算定要件から外されることになるそうです。この流れから予測すると、2級についてもいずれは算定要件から外され、やがてはヘルパー資格自体が消滅するのかもしれません。
もちろん、現状では訪問介護を関する人員不足の問題は深刻なので、すぐに2級ヘルパー外しが実現するとも思えませんが、 2009年の介護報酬改定で介護報酬におけるヘルパー2級資格者配置に対する「減算」がされる可能性は否定できません。
11月28日に改正社会福祉士・介護福祉士法が国会で成立 しました。これも、厚生労働省の「将来的に介護職員の任用資格は介護福祉士を基本とする」という方針の現れで、現在ホームヘルパーを中心として行われている介護を、介護福祉士を中心とした介護に変えていこうと考えているのだと思います。
より充実した養成課程と国家資格をもつ介護福祉士中心へとシフトさせること自体は、決して悪いことではありません。しかし介護制度の充実のためには、誇りを持って仕事のできる待遇を提供できる水準に介護報酬が設定されなければなりません。また、現在ホームヘルパーとして働いている人たちの意欲を活かすよう、切り捨てにつながらないような措置も厚生労働省は用意するべきです。
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