この一年を振り返ってみると、仕事など一般的な生活という面では特に大きな事件もありませんでした。しかし、MacBook Proを購入したことは自分にかなり大きな変化をもたらしてくれました。
MBP入手後に購入した関連アイテムを考えてみると、MBPを持ち運ぶためのバッグ、iPod classic、iPod用のヘッドフォン、Time Machine用のHDD、デジカメ、USBフロッピーディスクやレパードを初めとしてソフトウエアもいっぱい。PCを買い換えてもこんな風にいろいろ買い足すことはないのに、新しいMacだと、いろいろと創作意欲を刺激してくれます。
このブログもMBPのおかげで始める気になったものなのです。三日坊主で終わることなくここまで来れたので、来年も引き続きよしなしごとを書き連ねたいと思います。
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この箱、PowerBook180の付属品が入っていた箱です。不幸にしてPowerBook180は10年ほど前に盗まれてしまったので、中のアクセサリキットは処分しました。その後は、パッケージを捨ててしまったアプリケーションのFDなどの保管に利用しています。この他にもパッケージごと保存しているFDもあるので、FDの総数はかなりのもの。
メインの使用機がPBG4となって以来、FDはずっと放っておいたわけですが、そのうちFDは読めなくなってしまうかなとも感じます。なので、冬休みを利用して、これらのFDをディスイメージにして保存しておくことにしました。
そこで、買ってきたのが、 USB接続のFDD。思い立って、店頭で一番安そうなのを買ってきたのですが、調べてみると2倍速とか4倍速とかもっと高級なのもあるみたいですね。
接続してみると、PBG4でもMBPのどちらでも使えました。ただ、対象となるFDに入っているアプリケーションは漢字Talk6, 7時代のものなので、PBG4に入っている Disk Copy 6.3.3 でディスクイメージにすることにしました。
で、始めてしばらくしてから気付いたのですが、このUSB FDDはMacの2DDのディスクを認識できないんですね。調べてみると、USB FDDはMacintoshの800KB形式の2DDフロッピーディスクには非対応となっているものが多いようで、3モード対応(1.44MB/1.2MB/720KB)となっているものがほとんどです。使われてるベアドライブが、みんな同じなのかもしれません。
仕方ないので、2DDのディスクはまずはPowerBook 2400をつかってディスクイメージにすることにしました。PowerBookだと取り出してすぐ使えるからいいかなと思ったのですが、ここにも問題が。
PowerBook 2400はNewWorld Macとのデータのやりとりをする方法が乏しく、我が家では実質FDしか利用できないのでした。2DDのディスクイメージ・ファイルですから、2HDのFDにコピーしてその2HDのFDをNewWorld MacにつながったUSB FDDに挿入して、データを移動させる方法です。
このFDでのデータ移動は結構手間がかかって大変なので、Quadra800を取り出して使うことにしました。重いし、ディプレイやキーボードやマウスの準備が必要なのですが、これだとEtherNet経由でPBG4につなげられるので。
一日がかりの仕事の結果、ディスクイメージ・ファイルは総計255.6Mになりました。CD-Rに保存したので、SheepShaverにインストールしてつかうこともできるようになりました。
先日配達されていた市の広報(PDF版が こちらに)を広げてみると、最終面に年末年始の応急診療のおしらせが掲載されていました。休日診療を行っている診療所の場所や電話番号・診療時間に加えて、「※レントゲン・胃洗浄の設備はありません」とあってちょっとびっくり。
胃洗浄は、 大量服毒の疑いがあるか毒性の高い物質を呑みこんだ症例に行う処置です。具体的には、口から太めのゴム管(先の丸めてあるゴムホース)を胃の中にまで挿入し、そのゴム管を通して水を胃の中に注入し、流し込んだ水とともに胃の中にある毒性のある物質を排出させる処置です。 対象症例が大量服毒者などですから、この処置が行われるのは主に救急病院で、救急車の来ない診療所で胃洗浄を行うことはふつうは考えられないことです。
医師会などで受託運営してる休日診療所は、救急車ではなく自力で来院する方を対象としていることが多く、入院を必要とするような方が救急車で搬送されてくる救急病院に比較すると、軽装備になっています。その軽装備であることを市民に周知するために、「レントゲンの設備はありません」と記載するのは理解できます。というのも、レントゲン撮影装置は一般の診療所にも設置されていることが多いので、それが存在しないことは特記に値すべきことだと思うからです。
しかし「胃洗浄の設備はありません」には違和感があるのです。胃洗浄は、もともと診療所で行う処置ではないので、その処置に使用するための器具や設備を診療所に準備してないことは当たり前の話なわけです。それなのにわざわざ「胃洗浄の設備はありません」と記載するのはとっても変です。と感じて、 昨年の12月の広報たちかわ を調べてみると、やはり「胃洗浄の設備はありません」が記載されていました。
こういう不自然な断り書きが連年続いている裏には、何か特別な意図があるに違いありません。過去に胃洗浄に絡むトラブル、または胃洗浄が出来なかったことによるトラブルがあったんではないかと妄想してしまいます。考え過ぎかな?
Macを新しくしたのにあわせて、デジカメも5年ぶりに新しいものを購入。評価サイトを見ていても、店頭で実際に手に取ると、どれにするかかなり迷った。IXYも良さそうに思えたのだが、あの発言に問題多い社長がいるかぎりキャノンの製品は買いたくない。5倍ズームがあることと、以前使っていたオリンパスC-410Lが良かったので、同じオリンパスのμ830のシルバーを選んだ。
得られる画像自体には全く不満はなかった。ブログにちょこっと貼り付けるくらいなら、全く問題ない画質。また、C-410Lは電池込みで300g以上もあったが、μ830は125gととても軽い。大きさは、iPod classicより厚いがひとまわり小さく、ポケットに入れていても気にならないのはいいところ。
ただし、コンパクトになることにも一長一短あって、私の手がしっかりホールドするには小さすぎる感がなくもないし、シャッターを押すときにぶれてしまうこともある。特に望遠側ではぶれやすい。ストラップが付属しているけれど、このストラップにシャッターを組み込んであったらレリーズとして使えて便利だと思うけれど、これは素人の無理筋な発想なんだろうか。
液晶画面は大きくて見やすい。ただ、明るい屋外で自分の顔に日光が当たっている状態だと、液晶画面に光が反射してとても見えにくくなってしまう。反射を低減するという液晶保護フィルムを貼ってみたけれど、あまり改善しなかった。
同梱CD-ROMには付属ソフトがあるようだが、それは使わずiPhotoでMacに取り込んでいるが、特に問題なし。Macとの接続は専用のUSBケーブルを使用する。μ830側のUSBケーブルを差し込む部分がちょっと華奢なのが少し心配。
顔検出機能や手ぶれ防止・液晶画面の反射防止などがμ830の特徴として、オリンパスのサイトには挙げられている。ヒトを撮ることが少ないので顔検出機能の効果のほどは不明。まあ、どのデジカメも性能・品質に大きな違いはないのかも知れないけれど、少なくともこのμ830は充分満足できるものだった。
ゲーム用にWindows XPのPCを持っています。ゲーム中などはこのPCの方でネットにアクセスしているのですが、Mac OS Xを使い始めてからSafariの文字やデザインの美しさに魅力を感じていたので、このPCにもWindows版のSafariをインストールしました。
今のところ英語バージョンしかないのですが、メニューなんかはMac用のSafariで慣れているので問題なし。また、WWDC 2007でジョブズはSafari Windowsの速さを非常に強調していましたが、体感ではこれまで使っていたIEとそんなに違わない印象です。
使い始めて2週間くらいたちましたが、大きなトラブルはありません。サイトによっては、全体が完全に文字化けして読めないページがありますが、これはMac版Safariと同様です。
Mac版Safariの場合には角ゴが指定してあるのに、全体が明朝体で表示されてしまうページがありました。でも、Windows版Safariの場合には不思議なことに、ページの中の一部の文字だけが明朝体になってしまうことがあります。HTMLに関する知識は全くないのですが、どうしてこんな風に表示されるんでしょうね。
今朝、Macをいじっていてふと気付いたのが、右上角のキートップでした。 PBG4にはこんなアイコンのキーはなかったと思うし、それ以前のMacでも見た覚えがありません。また、自分としては今まで一度も使ったことのないキーですが、ファインダなどのウインドウで、HDDやiPodなどのデバイスを取り出すアイコンに似ています。ヘルプで調べてみたところ、メディア・イジェクト・キーというようです。
ヘルプの説明では、「光学式ドライブを開いたり閉じたりするには、キーボードのメディア・イジェクト・キーを押します。ほかの種類のドライブ内にあるディスクを取り出すには、(またはキーボードにメディア・イジェクト・キーが存在しない場合は、)『Finder』でディスクを選択し、『ファイル』>『取り出す』と選択します」となっていました。
買い物のついでにビックカメラに立ち寄ってみると、MacBookのキーボードにもiMacのキーボードにも、このメディア・イジェクト・キーが存在していました。現行のMacのキーボードには必ず存在しているキーのようですが、他のユーザーさんには利用されているんでしょうか?
これまでこのキーの存在自体を全く知らなかっし、個人的にはMacの伝統的なメディア取り出し法に慣れているので、①デスクトップをクリックしてファインダをトップに持ってきて、②ほかを隠すを選択して邪魔なウインドウを隠して、③CDやDVDのアイコンをゴミ箱にドラッグして取り出すようにしていました。これだと手間がかかるから、一発でイジェクト出来るキーがあると便利ってことなのかな。
ただ、このキーはアイコンが同じでも、デバイスの取り出しは出来ないようです。「メディア」・イジェクト・キーなんですね。また電源オフになってる時には、このキーを押してもメディアを取り出すことができませんでした。非常時の取り出し用でもないようです。
メディア取り出しを便利にさせるための工夫をするなら、こんなキーをつけるよりもAppleに希望したいことがあります。CDやDVDを挿入したときにアイコンの表示される位置を自由に選択させるオプションをOSに取り入れて欲しいものです。自分的にはドックと重ならないようにウインドウの大きさを決めてるので、ドックと並ぶデスクトップの最下部・右下角にメディアのアイコンがあるようにしたいのです。シェアウエアなどにはこういう機能を実現してるものがあるのかも知れませんが。
クリストフ・クレスマン著 未来社 税込み5040円 1995年4月発行
2007年、第11回目を迎えた〈書物復権〉共同復刊の一冊として本屋さんの店頭に並べられているのを見て購入しました。日本での初版第一刷は1995年ですが、その後ずっと増刷されていなかったようで、2007年6月第二刷となっています。
原著の初版はドイツ統一前の1982年で、西ドイツだけでなく東ドイツでも一定の評価を得たのだそうです。日本人の私にとってもドイツ敗戦以後の歴史を知るのに、有用な書物でした。また、私にとって本書を読むことはただ当時のできごとを知るということ以上の意味がありました。
ソ連も東西両ドイツも知らない今の若い人たちとは違って、冷戦・東西両陣営の対立の時代に大人になった自分にとって、東西両ドイツの存在は自明のことでした。なので、敗戦後のドイツの歴史を考える際には、ついつい二つのドイツ・分裂国家として建国されることが既定路線のように感じられていたのです。
たしかに、ポツダム・ヤルタ両会談でドイツが4つの占領地区に分割されることが決定されました。しかし、これがストレートに二つのドイツにつながったわけではないことが、本書を読んで得た一番の収穫です。
西側3地区には、フランスの独自傾向はもちろんのこと、英米の占領政策にも種々の違いがあったことがよく示されています。また、西側3地区が統一の通貨改革を行いBRDの建国につながっていったのもソ連との折衝の結果で、そもそもアメリカにしてもイギリスにしても西側3地区からなるドイツ国家の樹立の構想など持ち合わせてはいなかったのです。ソ連占領地区がDDRとして建国されたことでさえ、ドイツ敗戦後の様々な出来事がソ連の行動に影響してのことでした。
また、間接占領により官僚制が温存された日本と比較して、西ドイツは戦争中の体制ときっぱり訣別したとの話をよく聞きます。ただ、西ドイツでは特に1950年代になってナチス時代の官僚が多数復活したこと、司法分野では特に著しいことが本書には記載されています。その後代に対する影響は日本と比較してどの程度のものなのか興味あるところです。
毎晩、ビールを飲んでいます。
最近は琥珀エビスがお気に入り。昨年も今頃は琥珀エビスを飲んでいました。でも、期間限定だったそうでいつのまにかなくなってしまいました。先日、スーパーで再発見して早速購入。
黒エビスやギネスなどの黒ビールほどくどくはなく、それでいてコクがあります。今年も期間限定のようですが、一年中売ってくれればいいのにと思います。
琥珀エビスがなかった時節は、サントリーのプレミアム・モルツを飲んでいました。これもしっかりした味があって、おいしいビールです。この2銘柄が好きな点から言うと、私は甘いビールが好きな方なのかな。
地ビールなどにはもっとおいしいものもあるのでしょうが、スーパーで手軽に買える中ではこの2種類が格別です。値段も他の銘柄よりも少し高く設定されているけれど、充分その価値があると思います。
Bose in-ear headphonesが耳から外れてしまう問題で使えないので、いろいろなサイトでヘッドフォンの情報を見てみました。使用者の評価が良好なことと、以前からBANG & OLUFSENブランドに興味もあったので、 BANG & OLUFSEN Earphones を購入してみました。2006年2月より製品名が A8から EarPhoneに変わったとのことで、各種サイトではA8という名前で紹介されていることの方が圧倒的に多いようです。
使用感ですが、トライアングルの音に響きを感じたり、ドラムセットのシンバルの音の余韻が聞こえたり 中高音がとても魅力的です。また、解像力が高いというか、楽器のありかや今まで気付かなかった音など、新たな発見があるヘッドフォンです。低音は私の好みより少し弱めな感がなくはないのですが、イヤーパッドを耳の入口部にしっかりセットできるので、小さいイヤーパッドのヘッドフォンとしては充分に鳴っています。
イヤークリップはアルミニウムで出来ているので、硬くて装着するのがきつそうにも見えます。しかし、実際には可動部が3カ所あるので、おそらくどんな耳の形の人にもフィットすると思われます。私の場合もジャストフィットしています。
今までつかっていた耳介をプラスチック製のクリップではさむタイプのヘッドフォンだと、めがねをかけている時に歩きながらの使用だと、耳介をクリップする部分とめがねの耳に掛ける部分が歩く動きでぶつかってカチカチと音のすることがありました。BANG & OLUFSEN Earphonesでは、そういうことはありません。それだけ耳にフィットしているということでしょうね。
また、耳掛けクリップ型ヘッドフォンで気付くのが、風を切る音がきこえることです。風のない日はほとんど問題ないのですが、弱い風でも歩く方向によっては、合成風速で風の音が聞こえることがあります。これは、BANG & OLUFSEN Earphonesでもあります。屋外での使用なので、この点は仕方ないところです。
Bose in-ear headphonesは低音がしっかりというか音がこもった印象があるので、かなり好き嫌いがあるかと思います。しかし、BANG & OLUFSEN Earphonesは聴く人を選ばない優等生なヘッドフォンだと思います。毎日使用中ですが、満足しています。
BANG & OLUFSEN Earphones 一年四ヶ月つかってみて
Bose in-ear headphonesの印象
- 大晦日
- USB FDドライブ
- 廃品回収
- SheepShaverでMac OS 9
- 休日診療と胃洗浄
- 旧事諮問録(上)
- オリンパス μ830
- 経済物理学の発見
- 血圧計のマンシェット
- 徳川時代の文学に見えたる私法
- Windows版Safariの文字表示
- メディア・イジェクト・キー
- 缶ビールのおまけ
- インフルエンザ 立川市でも
- 戦後ドイツ史 1945-1955 二重の建国
- Pagesの検索機能
- 新宿方面
- 近代日本の所得分布と家族経済 高格差社会の個人計量経済史学
- PowerBook G4からMacBook Proへ ワードプロセッサ編
- この冬に見た初めての霜
- 鉄道レールの銘
- 琥珀エビス
- BANG & OLUFSEN Earphones
- ホームヘルパー
2007年12月31日月曜日
2007年12月30日日曜日
USB FDドライブ
この箱、PowerBook180の付属品が入っていた箱です。不幸にしてPowerBook180は10年ほど前に盗まれてしまったので、中のアクセサリキットは処分しました。その後は、パッケージを捨ててしまったアプリケーションのFDなどの保管に利用しています。この他にもパッケージごと保存しているFDもあるので、FDの総数はかなりのもの。
メインの使用機がPBG4となって以来、FDはずっと放っておいたわけですが、そのうちFDは読めなくなってしまうかなとも感じます。なので、冬休みを利用して、これらのFDをディスイメージにして保存しておくことにしました。
そこで、買ってきたのが、 USB接続のFDD。思い立って、店頭で一番安そうなのを買ってきたのですが、調べてみると2倍速とか4倍速とかもっと高級なのもあるみたいですね。
接続してみると、PBG4でもMBPのどちらでも使えました。ただ、対象となるFDに入っているアプリケーションは漢字Talk6, 7時代のものなので、PBG4に入っている Disk Copy 6.3.3 でディスクイメージにすることにしました。
で、始めてしばらくしてから気付いたのですが、このUSB FDDはMacの2DDのディスクを認識できないんですね。調べてみると、USB FDDはMacintoshの800KB形式の2DDフロッピーディスクには非対応となっているものが多いようで、3モード対応(1.44MB/1.2MB/720KB)となっているものがほとんどです。使われてるベアドライブが、みんな同じなのかもしれません。
仕方ないので、2DDのディスクはまずはPowerBook 2400をつかってディスクイメージにすることにしました。PowerBookだと取り出してすぐ使えるからいいかなと思ったのですが、ここにも問題が。
PowerBook 2400はNewWorld Macとのデータのやりとりをする方法が乏しく、我が家では実質FDしか利用できないのでした。2DDのディスクイメージ・ファイルですから、2HDのFDにコピーしてその2HDのFDをNewWorld MacにつながったUSB FDDに挿入して、データを移動させる方法です。
このFDでのデータ移動は結構手間がかかって大変なので、Quadra800を取り出して使うことにしました。重いし、ディプレイやキーボードやマウスの準備が必要なのですが、これだとEtherNet経由でPBG4につなげられるので。
一日がかりの仕事の結果、ディスクイメージ・ファイルは総計255.6Mになりました。CD-Rに保存したので、SheepShaverにインストールしてつかうこともできるようになりました。
2007年12月29日土曜日
廃品回収
ご使用にならなくなったテレビ・パソコン、音のでなくなったラジカセ、動かなくなったオートバイなどなど無料で回収しますっていった感じのメッセージとともに街中を流している廃品回収のクルマがありますよね。マンションに住んでいるので、あのメッセージにすぐに反応して出てみることは難しく、不要品廃棄に利用したことはありませんでした。
でも、先日ポスティングされてたチラシに、指定日に自室の玄関ドアの前に不要品を置き、郵便受けの所にチラシを貼っておけば不在でも回収してくれるとあったので、利用してみました。朝出かける際に、映らなくなったSamsungの液晶ディスプレイを出しておいたところ、帰宅してみるとしっかり回収されていました。
市の不要品回収は有料だし、しかも液晶ディスプレイは回収してくれないので、こういう無料のサービスはありがたい存在です。ただ、疑問なのはなんで故障した電化製品を無料で回収してくれるのかということです。
消費者センターのサイトなどには、無料で回収と謳っているのに料金を取られたっていう苦情があるそうです。でもうちの場合はほんとに無料で持って行ってくれました。高騰しているレアメタルを取り出して資源化してるとかですかね?
でも、先日ポスティングされてたチラシに、指定日に自室の玄関ドアの前に不要品を置き、郵便受けの所にチラシを貼っておけば不在でも回収してくれるとあったので、利用してみました。朝出かける際に、映らなくなったSamsungの液晶ディスプレイを出しておいたところ、帰宅してみるとしっかり回収されていました。
市の不要品回収は有料だし、しかも液晶ディスプレイは回収してくれないので、こういう無料のサービスはありがたい存在です。ただ、疑問なのはなんで故障した電化製品を無料で回収してくれるのかということです。
消費者センターのサイトなどには、無料で回収と謳っているのに料金を取られたっていう苦情があるそうです。でもうちの場合はほんとに無料で持って行ってくれました。高騰しているレアメタルを取り出して資源化してるとかですかね?
2007年12月27日木曜日
SheepShaverでMac OS 9
IntelMBPにはclassic環境がなく、OS 9が使えないのはやはり不便です。そこで、 SheepShaver を試してみることにしました。DLすると、SheepShaverとSheepShaverGUIとの2種類のアプリケーションが入手できます。
まずは準備として、MacのROMファイルの入手と、SheepShaverGUIを使っての環境設定が必要です。手順はSheepShaver for x86というサイト、 羊用バリカンの使い方というサイトに分かり易く解説されています。しかし、それでも私の場合次の2カ所でつまづきました。
Memory/MiscのタブでROMファイルのある場所を指定するのですが、ROM ファイルのあるフォルダ名だけでは起動しません。ROMファイルのファイル名まで入力しましょう。
Volumesのタブで、SheepShaver内でMac OSが使う仮想HDDのファイルをを創ります。初回の起動はCD-ROMからですが、初回起動時にその仮想HDDに名前をつけるように求められ、CD-ROMからOSを仮想HDDにインストールできます。私の場合、一回目は仮想HDDが認識されませんでした。Removeしてから、もう一度Create → Addとしてうまくいきました。
OS 9をインストールして使い始めました。SheepShaverが最後にアップデートされたのは2006年5月のようですが、今のところレパードでの使用にも特に問題はありません。ブラウザがIE4.5とNetscapeNavigator4.7しかないのですが、ネットにもなかなかスピーディにつながってます。
SheepShaver OSインストール後にまず
SheepShaver コピーペースト
SheepShaver OS Xとのファイルのやりとり
SheepShaverの使いごこち
SheepShaverはつかえるか?
まずは準備として、MacのROMファイルの入手と、SheepShaverGUIを使っての環境設定が必要です。手順はSheepShaver for x86というサイト、 羊用バリカンの使い方というサイトに分かり易く解説されています。しかし、それでも私の場合次の2カ所でつまづきました。
Memory/MiscのタブでROMファイルのある場所を指定するのですが、ROM ファイルのあるフォルダ名だけでは起動しません。ROMファイルのファイル名まで入力しましょう。
Volumesのタブで、SheepShaver内でMac OSが使う仮想HDDのファイルをを創ります。初回の起動はCD-ROMからですが、初回起動時にその仮想HDDに名前をつけるように求められ、CD-ROMからOSを仮想HDDにインストールできます。私の場合、一回目は仮想HDDが認識されませんでした。Removeしてから、もう一度Create → Addとしてうまくいきました。
OS 9をインストールして使い始めました。SheepShaverが最後にアップデートされたのは2006年5月のようですが、今のところレパードでの使用にも特に問題はありません。ブラウザがIE4.5とNetscapeNavigator4.7しかないのですが、ネットにもなかなかスピーディにつながってます。
SheepShaver OSインストール後にまず
SheepShaver コピーペースト
SheepShaver OS Xとのファイルのやりとり
SheepShaverの使いごこち
SheepShaverはつかえるか?
2007年12月26日水曜日
休日診療と胃洗浄
先日配達されていた市の広報(PDF版が こちらに)を広げてみると、最終面に年末年始の応急診療のおしらせが掲載されていました。休日診療を行っている診療所の場所や電話番号・診療時間に加えて、「※レントゲン・胃洗浄の設備はありません」とあってちょっとびっくり。
胃洗浄は、 大量服毒の疑いがあるか毒性の高い物質を呑みこんだ症例に行う処置です。具体的には、口から太めのゴム管(先の丸めてあるゴムホース)を胃の中にまで挿入し、そのゴム管を通して水を胃の中に注入し、流し込んだ水とともに胃の中にある毒性のある物質を排出させる処置です。 対象症例が大量服毒者などですから、この処置が行われるのは主に救急病院で、救急車の来ない診療所で胃洗浄を行うことはふつうは考えられないことです。
医師会などで受託運営してる休日診療所は、救急車ではなく自力で来院する方を対象としていることが多く、入院を必要とするような方が救急車で搬送されてくる救急病院に比較すると、軽装備になっています。その軽装備であることを市民に周知するために、「レントゲンの設備はありません」と記載するのは理解できます。というのも、レントゲン撮影装置は一般の診療所にも設置されていることが多いので、それが存在しないことは特記に値すべきことだと思うからです。
しかし「胃洗浄の設備はありません」には違和感があるのです。胃洗浄は、もともと診療所で行う処置ではないので、その処置に使用するための器具や設備を診療所に準備してないことは当たり前の話なわけです。それなのにわざわざ「胃洗浄の設備はありません」と記載するのはとっても変です。と感じて、 昨年の12月の広報たちかわ を調べてみると、やはり「胃洗浄の設備はありません」が記載されていました。
こういう不自然な断り書きが連年続いている裏には、何か特別な意図があるに違いありません。過去に胃洗浄に絡むトラブル、または胃洗浄が出来なかったことによるトラブルがあったんではないかと妄想してしまいます。考え過ぎかな?
2007年12月24日月曜日
旧事諮問録(上)
旧事諮問会編 岩波文庫 本体760円 1986年1月発行
旧幕時代の制度の実情が忘れ去られてしまうことを危惧した史学会会員の有志が、明治24年に旧幕府の役人を招いて10回にわたって行った聞き取りの記録。本文庫では上下2巻に分けられて収録され、上巻には、小姓・勘定所・評定所・大奥・目付などの職についていた人たちとの質疑が載せられている。
今回購入したのは、岩波文庫2007年秋の一括重版として販売されていたもの。これまで、「くじしもんろく」と読むのだとばかり思っていたが、「きゅうじしもんろく」が正しいそうな。読んでいて興味あるエピソードは少なくないが、そのうちのいくつかを以下に紹介。
江戸幕府の終了・崩壊のことは、招かれた複数の故老が「瓦解」と呼んでいた。
勘定所勤めだった方の問答
「◎問 贈り物と賄賂との区別は如何
◎答 贈り物は、つまり定例の物で、いわれなく不意に持って来るというようなものではありません」とのこと。
定期的に贈られる付け届けの品、今で言えばお中元やお歳暮にあたるものは、賄賂にはあたらなかったということらしい。
評定所勤めだった方の問答
桜田門外の変の後、「悪心を以てしたのでない。国のためにならぬというところでやったんだから、やはり大石良雄が吉良を殺したのと同じ事であります。自分の方に対しては忠孝であるが、幕府に対して済まないから死を賜わるがよろしい」ということで、犯人達を死罪にするか切腹にするかで長く手間取ったとのこと。
日本人の多くはこう考えるものなのか、昭和の五・一五事件や二・二六事件への対処にも通じるものがある。
大奥の方の問答
「◎問 衣服のことについて、襦袢だの肌着などは、日をきめて着替えるのですか。洗濯するようなことはありませんか
◎答 御洗濯ということはございませぬ。御下りになりますのでございます」
将軍や御台所の衣類は洗濯せず、期間が過ぎると下げ渡されたらしい。和服というか着物は滅多に洗濯などしないのは分かるけれど、襦袢・肌着でも使い捨てとというか、使ったらお下げ渡しになるとは。
旧幕時代の制度の実情が忘れ去られてしまうことを危惧した史学会会員の有志が、明治24年に旧幕府の役人を招いて10回にわたって行った聞き取りの記録。本文庫では上下2巻に分けられて収録され、上巻には、小姓・勘定所・評定所・大奥・目付などの職についていた人たちとの質疑が載せられている。
今回購入したのは、岩波文庫2007年秋の一括重版として販売されていたもの。これまで、「くじしもんろく」と読むのだとばかり思っていたが、「きゅうじしもんろく」が正しいそうな。読んでいて興味あるエピソードは少なくないが、そのうちのいくつかを以下に紹介。
江戸幕府の終了・崩壊のことは、招かれた複数の故老が「瓦解」と呼んでいた。
勘定所勤めだった方の問答
「◎問 贈り物と賄賂との区別は如何
◎答 贈り物は、つまり定例の物で、いわれなく不意に持って来るというようなものではありません」とのこと。
定期的に贈られる付け届けの品、今で言えばお中元やお歳暮にあたるものは、賄賂にはあたらなかったということらしい。
評定所勤めだった方の問答
桜田門外の変の後、「悪心を以てしたのでない。国のためにならぬというところでやったんだから、やはり大石良雄が吉良を殺したのと同じ事であります。自分の方に対しては忠孝であるが、幕府に対して済まないから死を賜わるがよろしい」ということで、犯人達を死罪にするか切腹にするかで長く手間取ったとのこと。
日本人の多くはこう考えるものなのか、昭和の五・一五事件や二・二六事件への対処にも通じるものがある。
大奥の方の問答
「◎問 衣服のことについて、襦袢だの肌着などは、日をきめて着替えるのですか。洗濯するようなことはありませんか
◎答 御洗濯ということはございませぬ。御下りになりますのでございます」
将軍や御台所の衣類は洗濯せず、期間が過ぎると下げ渡されたらしい。和服というか着物は滅多に洗濯などしないのは分かるけれど、襦袢・肌着でも使い捨てとというか、使ったらお下げ渡しになるとは。
2007年12月23日日曜日
オリンパス μ830
Macを新しくしたのにあわせて、デジカメも5年ぶりに新しいものを購入。評価サイトを見ていても、店頭で実際に手に取ると、どれにするかかなり迷った。IXYも良さそうに思えたのだが、あの発言に問題多い社長がいるかぎりキャノンの製品は買いたくない。5倍ズームがあることと、以前使っていたオリンパスC-410Lが良かったので、同じオリンパスのμ830のシルバーを選んだ。
得られる画像自体には全く不満はなかった。ブログにちょこっと貼り付けるくらいなら、全く問題ない画質。また、C-410Lは電池込みで300g以上もあったが、μ830は125gととても軽い。大きさは、iPod classicより厚いがひとまわり小さく、ポケットに入れていても気にならないのはいいところ。
ただし、コンパクトになることにも一長一短あって、私の手がしっかりホールドするには小さすぎる感がなくもないし、シャッターを押すときにぶれてしまうこともある。特に望遠側ではぶれやすい。ストラップが付属しているけれど、このストラップにシャッターを組み込んであったらレリーズとして使えて便利だと思うけれど、これは素人の無理筋な発想なんだろうか。
液晶画面は大きくて見やすい。ただ、明るい屋外で自分の顔に日光が当たっている状態だと、液晶画面に光が反射してとても見えにくくなってしまう。反射を低減するという液晶保護フィルムを貼ってみたけれど、あまり改善しなかった。
同梱CD-ROMには付属ソフトがあるようだが、それは使わずiPhotoでMacに取り込んでいるが、特に問題なし。Macとの接続は専用のUSBケーブルを使用する。μ830側のUSBケーブルを差し込む部分がちょっと華奢なのが少し心配。
顔検出機能や手ぶれ防止・液晶画面の反射防止などがμ830の特徴として、オリンパスのサイトには挙げられている。ヒトを撮ることが少ないので顔検出機能の効果のほどは不明。まあ、どのデジカメも性能・品質に大きな違いはないのかも知れないけれど、少なくともこのμ830は充分満足できるものだった。
2007年12月21日金曜日
経済物理学の発見
高安秀樹著 光文社新書 税込み788円 2004年9月発行
新書版で、全く知らない分野について解説している本だったが、とても刺激的だった。経済学といえば、価格は需要曲線と供給曲線の交点で決まると説明するところから始まるものと思っていたが、本書では以下のように述べられている。
「現実の世界で、需要と供給が均衡するメカニズムが働く理想的な市場に近いのは、為替や株式などの自由市場で、売りたい人と買いたい人は自由に値付けして価格を決めて、取引するところです。そこでは、需要(買いたい人)が多ければ価格が上がるし、供給(売りたい人)が多ければ価格が下がるという形で、価格が動くことによって、需要と供給がおおよそ釣り合う状態が保てます。しかし、だれもが経験的に知っているように、為替や株の市場価格は不安定であり、不規則な変動を止めることはありません。
従来の経済学のように『売買する人は全てを見通して合理的に考える』という仮定では、このような現実を説明できません。(中略)実際の市場の振る舞いを素直に受け入れて、常に価格が変動し、不安定だということをそのまま受け入れる考え方をした方が合理的ではないでしょうか」
言われてみればもっともな話だが、とても新鮮に感じられる指摘だ。物理学で用いられる相転移という考え方を導入して、自由市場での需給均衡状態というのは需要超過相と供給超過相の間の不安定な状態、つまり外国為替相場で価格が常に揺れ動くのはそうあってしかるべきものなのだ。
もちろん、この考え方が万能なわけではなく、「市場の研究に関連して、エコノフィジックスが特に力を発揮すべきところは、金融工学やマクロ経済学が苦手としているスケール領域の現象です。それは、10の3乗秒くらいのスケールの現象である暴騰・暴落・振動、そして、介入やニュースへの市場の反応などです」とうことで、10の4乗秒よりも長い日月年というタイムスケールで見れば伝統的な需要供給曲線による価格の決定がなりたっていると言えるのだろう。ここまでが、本書の白眉。
また本書では、フラクタル性を持つベキ分布についての解説もしている。 個人所得の分布がベキ分布であることは、これまでも経済学でも知られていて、パレート指数として用いられてきた。しかし、他にもベキ分布する統計量は沢山の種類があるそうで、市場価格の変位の統計性をはじめ、企業の所得の分布、CDの売り上げ分布、本の販売部数の分布、インターネットのサイトごとのヒット数の分布などを著者は挙げている。 ベキ分布する対象では平均値が限りなくゼロに近くなり、標準偏差は無限大になってしまうので、「ベキ分布にしたがう対象については、従来の平均や標準偏差に基づく対処方法とは異なる発想に基づくアプローチが必要」とのことだ。
その他、本書には著者の現実経済に対する提言も載せられている。これについては賛否両論あるところ。でも、面白い本だった。
新書版で、全く知らない分野について解説している本だったが、とても刺激的だった。経済学といえば、価格は需要曲線と供給曲線の交点で決まると説明するところから始まるものと思っていたが、本書では以下のように述べられている。
「現実の世界で、需要と供給が均衡するメカニズムが働く理想的な市場に近いのは、為替や株式などの自由市場で、売りたい人と買いたい人は自由に値付けして価格を決めて、取引するところです。そこでは、需要(買いたい人)が多ければ価格が上がるし、供給(売りたい人)が多ければ価格が下がるという形で、価格が動くことによって、需要と供給がおおよそ釣り合う状態が保てます。しかし、だれもが経験的に知っているように、為替や株の市場価格は不安定であり、不規則な変動を止めることはありません。
従来の経済学のように『売買する人は全てを見通して合理的に考える』という仮定では、このような現実を説明できません。(中略)実際の市場の振る舞いを素直に受け入れて、常に価格が変動し、不安定だということをそのまま受け入れる考え方をした方が合理的ではないでしょうか」
言われてみればもっともな話だが、とても新鮮に感じられる指摘だ。物理学で用いられる相転移という考え方を導入して、自由市場での需給均衡状態というのは需要超過相と供給超過相の間の不安定な状態、つまり外国為替相場で価格が常に揺れ動くのはそうあってしかるべきものなのだ。
もちろん、この考え方が万能なわけではなく、「市場の研究に関連して、エコノフィジックスが特に力を発揮すべきところは、金融工学やマクロ経済学が苦手としているスケール領域の現象です。それは、10の3乗秒くらいのスケールの現象である暴騰・暴落・振動、そして、介入やニュースへの市場の反応などです」とうことで、10の4乗秒よりも長い日月年というタイムスケールで見れば伝統的な需要供給曲線による価格の決定がなりたっていると言えるのだろう。ここまでが、本書の白眉。
また本書では、フラクタル性を持つベキ分布についての解説もしている。 個人所得の分布がベキ分布であることは、これまでも経済学でも知られていて、パレート指数として用いられてきた。しかし、他にもベキ分布する統計量は沢山の種類があるそうで、市場価格の変位の統計性をはじめ、企業の所得の分布、CDの売り上げ分布、本の販売部数の分布、インターネットのサイトごとのヒット数の分布などを著者は挙げている。 ベキ分布する対象では平均値が限りなくゼロに近くなり、標準偏差は無限大になってしまうので、「ベキ分布にしたがう対象については、従来の平均や標準偏差に基づく対処方法とは異なる発想に基づくアプローチが必要」とのことだ。
その他、本書には著者の現実経済に対する提言も載せられている。これについては賛否両論あるところ。でも、面白い本だった。
2007年12月20日木曜日
血圧計のマンシェット
ふだんの診察では手動の水銀血圧計をつかって、血圧を測定している。 自動血圧計を用意してある医療機関で仕事をする機会も少なくはないが、希望があれば改めて手動で計るようにしている。血圧測定も大事なコミュニケーションの一環だと思うので。
で、血圧測定の際に上腕に巻くマンシェット。嚢状のゴムをコットンの布製の袋で包むような構造をしている。長年つかっていると、このコットンの布の部分が次第に柔らかくなってきて、自分の手にしっくりしてくる。個人的には古いマンシェットの方が使いやすくて好み。しかし、あまり古くなるとゴムの劣化やマジックテープがしっかりとまらなくなるので、交換することになる。
交換後の新しいマンシェットは固くて扱いにくい。新品のジーンズやおろしたての真っ白なスニーカーを履いてるような気分なのである。でも、ストーン・ウオッシュのマンシェットなんて売ってないようだから、こういう感覚を持ってるのは私だけなのかな。
で、血圧測定の際に上腕に巻くマンシェット。嚢状のゴムをコットンの布製の袋で包むような構造をしている。長年つかっていると、このコットンの布の部分が次第に柔らかくなってきて、自分の手にしっくりしてくる。個人的には古いマンシェットの方が使いやすくて好み。しかし、あまり古くなるとゴムの劣化やマジックテープがしっかりとまらなくなるので、交換することになる。
交換後の新しいマンシェットは固くて扱いにくい。新品のジーンズやおろしたての真っ白なスニーカーを履いてるような気分なのである。でも、ストーン・ウオッシュのマンシェットなんて売ってないようだから、こういう感覚を持ってるのは私だけなのかな。
2007年12月19日水曜日
徳川時代の文学に見えたる私法
中田薫著 岩波書店 税込み693円 1984年3月発行
中世史・近世史の本を読んでいる際に、中田薫という名前には何度も目にしたことがあった。優れた法制史学者だったとのことだが、何分むかしの人なので、著書を手に取る機会はなかった。ところが、岩波文庫の2007年秋の一括重版の一冊として、この本が書店で平積みになっていたので購入してみた。
世話浄瑠璃・浮世草紙などの文芸作品を材料に取り上げて、江戸時代の私法について説明することが本書の目的であると示されている。この「軟文学に材料を採った法律論」という研究の目の付け所がとってもシャープに感じられる。しかも、本書の底本の大元になった同名の論文の書かれたのが大正3年だというから、驚いてしまう。もしかすると、外国に同じような手法で書かれた本なり論文なりがあったのかもしれないが。
本書は動産抵当・売買・為替手形・婚姻・相続など24の章に分けられ(順序は旧民法に則っているとのこと)、例文の引用とその解説が述べられている。江戸時代の作品から採った例文は私にとって必ずしも読みやすい・理解しやすいとは言えないものも少なくなかったが、適切な解説で何とか読み進むことが出来た。
本書を読んだ感想は、江戸時代とはいえ、私法関係自体は私という現代人にとっても、あまり違和感がないものだというだ。もちろん、夫婦や兄弟姉妹などの男女の関係が同権でないことや養子制度など、現代と違う点もあるのだが、本書に引用されているエピソードの多くは腑に落ちるし理解できるものばかりだった。
きっと外国人がこの本を読めば、江戸時代の日本人の行動に理解できない面を見いだすことだと思う。しかし日本人の私にとっては、江戸時代の日本人の行動は充分に理解可能・わかり合えるもののように感じられた。
本書のラストの方に「相続」と「遺産」という章がある。これらの章でも、他の章と同様に江戸時代の文芸にみられるエピソードがいろいろ紹介されているのだが、それに加えて、ここでは以下のような著者の感想も述べられている。いずれにも、著者の時代の民法(私たちから見ると旧民法)に対する著者の批判的見解が示されていて興味深く感じた。またここまで本書を読んでくると、江戸時代の家族関係というものは旧民法下の家族制度よりも、現在の私たちにとってしっくりくるものなのかもしれないと感じられた。
「今日の民法は家族居住の指定、婚姻の承諾、離籍の言渡し等三、四の軽微なる権利を掲げて、これを戸主権と名付け、戸主権と戸主の財産権との相続を称して、家督相続という、前古無類の新制度というべし」
「封建制廃止後の新時代に編纂したる我が民法は、須く千五百有余年の久しきにわたって、普通法の原則たりし分割主義を以て、財産相続の根本原則となすべかりしなり。しかもいわゆる家督相続なるものを創定して、封建時代における家禄家封の相続原則を、家禄家封の停廃されたる今日に適用せんとす、歴史を無視したるの立法というべし」
「今日の民法が総ての相続人に相続の限定承認を許し、直径卑属たる家督相続人以外の相続人には相続の抛棄をも許容したるは、洵に我が旧慣に適応するものというべし。これを以て我が家族制度の本旨に戻ると説くが如きは、一知半解の論のみ」
「しからば徳川時代庶民階級における財産相続法の通則は、単独相続にあらずして分割相続なること多言を要せずして明らかなり。今日の民法はこの通則(しかもこの原則たるや律令以来普通法の通則たりしなり)を無視して、封建制の停廃されたる今日においてなお封禄の相続法を固守せんとす、その何の故たるを知らざるなり」
中世史・近世史の本を読んでいる際に、中田薫という名前には何度も目にしたことがあった。優れた法制史学者だったとのことだが、何分むかしの人なので、著書を手に取る機会はなかった。ところが、岩波文庫の2007年秋の一括重版の一冊として、この本が書店で平積みになっていたので購入してみた。
世話浄瑠璃・浮世草紙などの文芸作品を材料に取り上げて、江戸時代の私法について説明することが本書の目的であると示されている。この「軟文学に材料を採った法律論」という研究の目の付け所がとってもシャープに感じられる。しかも、本書の底本の大元になった同名の論文の書かれたのが大正3年だというから、驚いてしまう。もしかすると、外国に同じような手法で書かれた本なり論文なりがあったのかもしれないが。
本書は動産抵当・売買・為替手形・婚姻・相続など24の章に分けられ(順序は旧民法に則っているとのこと)、例文の引用とその解説が述べられている。江戸時代の作品から採った例文は私にとって必ずしも読みやすい・理解しやすいとは言えないものも少なくなかったが、適切な解説で何とか読み進むことが出来た。
本書を読んだ感想は、江戸時代とはいえ、私法関係自体は私という現代人にとっても、あまり違和感がないものだというだ。もちろん、夫婦や兄弟姉妹などの男女の関係が同権でないことや養子制度など、現代と違う点もあるのだが、本書に引用されているエピソードの多くは腑に落ちるし理解できるものばかりだった。
きっと外国人がこの本を読めば、江戸時代の日本人の行動に理解できない面を見いだすことだと思う。しかし日本人の私にとっては、江戸時代の日本人の行動は充分に理解可能・わかり合えるもののように感じられた。
本書のラストの方に「相続」と「遺産」という章がある。これらの章でも、他の章と同様に江戸時代の文芸にみられるエピソードがいろいろ紹介されているのだが、それに加えて、ここでは以下のような著者の感想も述べられている。いずれにも、著者の時代の民法(私たちから見ると旧民法)に対する著者の批判的見解が示されていて興味深く感じた。またここまで本書を読んでくると、江戸時代の家族関係というものは旧民法下の家族制度よりも、現在の私たちにとってしっくりくるものなのかもしれないと感じられた。
「今日の民法は家族居住の指定、婚姻の承諾、離籍の言渡し等三、四の軽微なる権利を掲げて、これを戸主権と名付け、戸主権と戸主の財産権との相続を称して、家督相続という、前古無類の新制度というべし」
「封建制廃止後の新時代に編纂したる我が民法は、須く千五百有余年の久しきにわたって、普通法の原則たりし分割主義を以て、財産相続の根本原則となすべかりしなり。しかもいわゆる家督相続なるものを創定して、封建時代における家禄家封の相続原則を、家禄家封の停廃されたる今日に適用せんとす、歴史を無視したるの立法というべし」
「今日の民法が総ての相続人に相続の限定承認を許し、直径卑属たる家督相続人以外の相続人には相続の抛棄をも許容したるは、洵に我が旧慣に適応するものというべし。これを以て我が家族制度の本旨に戻ると説くが如きは、一知半解の論のみ」
「しからば徳川時代庶民階級における財産相続法の通則は、単独相続にあらずして分割相続なること多言を要せずして明らかなり。今日の民法はこの通則(しかもこの原則たるや律令以来普通法の通則たりしなり)を無視して、封建制の停廃されたる今日においてなお封禄の相続法を固守せんとす、その何の故たるを知らざるなり」
2007年12月17日月曜日
Windows版Safariの文字表示
ゲーム用にWindows XPのPCを持っています。ゲーム中などはこのPCの方でネットにアクセスしているのですが、Mac OS Xを使い始めてからSafariの文字やデザインの美しさに魅力を感じていたので、このPCにもWindows版のSafariをインストールしました。
今のところ英語バージョンしかないのですが、メニューなんかはMac用のSafariで慣れているので問題なし。また、WWDC 2007でジョブズはSafari Windowsの速さを非常に強調していましたが、体感ではこれまで使っていたIEとそんなに違わない印象です。
使い始めて2週間くらいたちましたが、大きなトラブルはありません。サイトによっては、全体が完全に文字化けして読めないページがありますが、これはMac版Safariと同様です。
Mac版Safariの場合には角ゴが指定してあるのに、全体が明朝体で表示されてしまうページがありました。でも、Windows版Safariの場合には不思議なことに、ページの中の一部の文字だけが明朝体になってしまうことがあります。HTMLに関する知識は全くないのですが、どうしてこんな風に表示されるんでしょうね。
2007年12月16日日曜日
メディア・イジェクト・キー
今朝、Macをいじっていてふと気付いたのが、右上角のキートップでした。 PBG4にはこんなアイコンのキーはなかったと思うし、それ以前のMacでも見た覚えがありません。また、自分としては今まで一度も使ったことのないキーですが、ファインダなどのウインドウで、HDDやiPodなどのデバイスを取り出すアイコンに似ています。ヘルプで調べてみたところ、メディア・イジェクト・キーというようです。
ヘルプの説明では、「光学式ドライブを開いたり閉じたりするには、キーボードのメディア・イジェクト・キーを押します。ほかの種類のドライブ内にあるディスクを取り出すには、(またはキーボードにメディア・イジェクト・キーが存在しない場合は、)『Finder』でディスクを選択し、『ファイル』>『取り出す』と選択します」となっていました。
買い物のついでにビックカメラに立ち寄ってみると、MacBookのキーボードにもiMacのキーボードにも、このメディア・イジェクト・キーが存在していました。現行のMacのキーボードには必ず存在しているキーのようですが、他のユーザーさんには利用されているんでしょうか?
これまでこのキーの存在自体を全く知らなかっし、個人的にはMacの伝統的なメディア取り出し法に慣れているので、①デスクトップをクリックしてファインダをトップに持ってきて、②ほかを隠すを選択して邪魔なウインドウを隠して、③CDやDVDのアイコンをゴミ箱にドラッグして取り出すようにしていました。これだと手間がかかるから、一発でイジェクト出来るキーがあると便利ってことなのかな。
ただ、このキーはアイコンが同じでも、デバイスの取り出しは出来ないようです。「メディア」・イジェクト・キーなんですね。また電源オフになってる時には、このキーを押してもメディアを取り出すことができませんでした。非常時の取り出し用でもないようです。
メディア取り出しを便利にさせるための工夫をするなら、こんなキーをつけるよりもAppleに希望したいことがあります。CDやDVDを挿入したときにアイコンの表示される位置を自由に選択させるオプションをOSに取り入れて欲しいものです。自分的にはドックと重ならないようにウインドウの大きさを決めてるので、ドックと並ぶデスクトップの最下部・右下角にメディアのアイコンがあるようにしたいのです。シェアウエアなどにはこういう機能を実現してるものがあるのかも知れませんが。
2007年12月15日土曜日
缶ビールのおまけ
ビールはだいたいいつも350mlか500mlCANを6本入りのカートンで買って来ます。寒くなってきて、よりしっかりとした後味が好ましく感じられる時節なので、やはり琥珀エビスを飲み続けています。
で、このカートンなのですが、おまけがついてきます。琥珀エビスの缶の色にあわせた、エンジ色のミニ巾着でした。大きさはLaCieのポータブルHDDがちょうど入るくらい、デジカメやiPod classicならかなり余裕があるくらいです。それじゃ重宝に感じて使うかといったら、きっと使いません、これは。
他にも缶ビールのカートンにはいろいろおまけがついていることがあります。グラスとか、ミニタオルとか、おつまみ用小皿とか。それらも基本的に使わないです。安い飲み屋でならビール会社のロゴ入りグラスや小皿で飲んだり食べたりするのも仕方ないかも知れませんが、自宅でそんなことする気にはなりません。
ビールの消費量はかなりなので、毎回おまけ付きを買うと、おまけがかなりたまってしまいます。不要品をためておくことは嫌いなので、どんどん捨てるわけですが、もったいない感じがしておまけを捨てるのもいい気分ではありません。なので、基本的におまけのくっついてないカートンを選んで買うようにしています。
ビール会社は何を考えて、おまけをつけるんでしょうかね。まあ、値段の競争・値引きをしたくないからおまけをつけるんでしょうが、資源の浪費というか、会社のイメージダウンにつながるだけだと感じます。こういったおまけに魅力を感じて買う人もいるんでしょうか?
で、このカートンなのですが、おまけがついてきます。琥珀エビスの缶の色にあわせた、エンジ色のミニ巾着でした。大きさはLaCieのポータブルHDDがちょうど入るくらい、デジカメやiPod classicならかなり余裕があるくらいです。それじゃ重宝に感じて使うかといったら、きっと使いません、これは。
他にも缶ビールのカートンにはいろいろおまけがついていることがあります。グラスとか、ミニタオルとか、おつまみ用小皿とか。それらも基本的に使わないです。安い飲み屋でならビール会社のロゴ入りグラスや小皿で飲んだり食べたりするのも仕方ないかも知れませんが、自宅でそんなことする気にはなりません。
ビールの消費量はかなりなので、毎回おまけ付きを買うと、おまけがかなりたまってしまいます。不要品をためておくことは嫌いなので、どんどん捨てるわけですが、もったいない感じがしておまけを捨てるのもいい気分ではありません。なので、基本的におまけのくっついてないカートンを選んで買うようにしています。
ビール会社は何を考えて、おまけをつけるんでしょうかね。まあ、値段の競争・値引きをしたくないからおまけをつけるんでしょうが、資源の浪費というか、会社のイメージダウンにつながるだけだと感じます。こういったおまけに魅力を感じて買う人もいるんでしょうか?
2007年12月14日金曜日
インフルエンザ 立川市でも
今日は立川市内での外来診療でした。さすがにこの時期は、発熱や咳・鼻汁などの症状で受診する方が多くなってきている印象です。
その中で、38℃台の発熱の20歳の男性が一名、迅速診断キットでA型インフルエンザ抗原陽性でした。今月に入って、症状からはインフルエンザらしいという方を何人か診てきましたが、この方が私の今シーズン初めてのインフルエンザ確定診断例となりました。
患者さんは11月にインフルエンザの予防接種を受けていたとのことです。悪寒を伴うような発熱や関節痛はなく、発熱も38.5度程度でおさまっていたのは、ワクチン接種により誘導されたIgG抗体のおかげなんでしょうかね。
その中で、38℃台の発熱の20歳の男性が一名、迅速診断キットでA型インフルエンザ抗原陽性でした。今月に入って、症状からはインフルエンザらしいという方を何人か診てきましたが、この方が私の今シーズン初めてのインフルエンザ確定診断例となりました。
患者さんは11月にインフルエンザの予防接種を受けていたとのことです。悪寒を伴うような発熱や関節痛はなく、発熱も38.5度程度でおさまっていたのは、ワクチン接種により誘導されたIgG抗体のおかげなんでしょうかね。
2007年12月13日木曜日
戦後ドイツ史 1945-1955 二重の建国
クリストフ・クレスマン著 未来社 税込み5040円 1995年4月発行
2007年、第11回目を迎えた〈書物復権〉共同復刊の一冊として本屋さんの店頭に並べられているのを見て購入しました。日本での初版第一刷は1995年ですが、その後ずっと増刷されていなかったようで、2007年6月第二刷となっています。
原著の初版はドイツ統一前の1982年で、西ドイツだけでなく東ドイツでも一定の評価を得たのだそうです。日本人の私にとってもドイツ敗戦以後の歴史を知るのに、有用な書物でした。また、私にとって本書を読むことはただ当時のできごとを知るということ以上の意味がありました。
ソ連も東西両ドイツも知らない今の若い人たちとは違って、冷戦・東西両陣営の対立の時代に大人になった自分にとって、東西両ドイツの存在は自明のことでした。なので、敗戦後のドイツの歴史を考える際には、ついつい二つのドイツ・分裂国家として建国されることが既定路線のように感じられていたのです。
たしかに、ポツダム・ヤルタ両会談でドイツが4つの占領地区に分割されることが決定されました。しかし、これがストレートに二つのドイツにつながったわけではないことが、本書を読んで得た一番の収穫です。
西側3地区には、フランスの独自傾向はもちろんのこと、英米の占領政策にも種々の違いがあったことがよく示されています。また、西側3地区が統一の通貨改革を行いBRDの建国につながっていったのもソ連との折衝の結果で、そもそもアメリカにしてもイギリスにしても西側3地区からなるドイツ国家の樹立の構想など持ち合わせてはいなかったのです。ソ連占領地区がDDRとして建国されたことでさえ、ドイツ敗戦後の様々な出来事がソ連の行動に影響してのことでした。
また、間接占領により官僚制が温存された日本と比較して、西ドイツは戦争中の体制ときっぱり訣別したとの話をよく聞きます。ただ、西ドイツでは特に1950年代になってナチス時代の官僚が多数復活したこと、司法分野では特に著しいことが本書には記載されています。その後代に対する影響は日本と比較してどの程度のものなのか興味あるところです。
2007年12月12日水曜日
Pagesの検索機能
ワープロソフトでテキストを扱っている際には、検索機能をつかうことがちょくちょくあります。テキストを扱うソフトなら、みんなCommand+Fで検索ができるのですが、Pagesの検索機能には問題があります。
検索すると探し出された言葉がハイライトされるのですが、Pagesの場合は図のように薄いグレーでのハイライトで、全然目立ってないのです。なので、ぱっと見てどこに探し出された言葉があるのか分からない、注意深く見ないとだめというのは、フラストレーションのもとになるし、作業効率も下がります。
それに対して、Wordで検索すると探し出された言葉がちゃんとシステムで設定したカラーでハイライトされるので、一目でどこにあるのかが分かります。こっちの方が便利。
他のソフトはどうかなと、バンドルされているSafariとテキストエディットを調べてみました。Safariで、表示されているページ内の言葉を検索すると、図のように探し出された言葉が黄色くハイライトされます。とっても目立っていていいですね。
テキストエディットは、Pagesと同じように目立たないグレイのハイライトです。でも、テキストエディットで検索したときには、検索直後に、Safariで検索したときと同じように、検索文字列を含む黄色のマークが一瞬ポップアップした後にグレイになるので、Pagesとは違って探し出された言葉のありかがよく分かります。
PagesとWordとテキストエディットの場合、検索は検索ウインドウで行います。そして、検索実施後も文書のウインドウではなくて、検索ウインドウの方がアクティブになったままです。検索は繰り返して実施することが少なくないので、こういう仕様になっているのだと思います。
で、探し出された言葉はアクティブではない文書のウインドウの方にあるわけです。なので、Pagesとテキストエディットで探し出された言葉のハイライトがグレーになってしまうのは、アクティブではないウインドウにあるから当然といえば当然。
検索以外の一般的な場合でも、テキストを選択してハイライトさせてからそのウインドウを非アクティブにすると、ハイライトはグレーになってしまいます。これはAppleのUIガイドラインがこうなっているのかと想像します。
なので、Wordで、アクティブでないウインドウ内に存在する探し出された言葉が、システムで設定したカラーでハイライトされるのは、検索結果を目立たせるという点では成功ですが、統一されたインターフェイスという観点からは好ましくないのかも知れません。
その点、テキストエディットの、検索直後に検索文字列を含む黄色のマークが一瞬ポップアップした後にグレイにする方法は賢いやり方です。Pagesにもぜひこれを採用してもらいたいものです。
Pagesの検索機能に対する注文がもう一つ。Wordでは文書のウインドウと検索のウインドウが重なっていて、検索ウインドウの下に探し出された言葉が隠れてしまうような時に、検索ウインドウが自動的に別の位置に移動してくれます。これも便利なのでPagesでの採用を希望です。
検索すると探し出された言葉がハイライトされるのですが、Pagesの場合は図のように薄いグレーでのハイライトで、全然目立ってないのです。なので、ぱっと見てどこに探し出された言葉があるのか分からない、注意深く見ないとだめというのは、フラストレーションのもとになるし、作業効率も下がります。
それに対して、Wordで検索すると探し出された言葉がちゃんとシステムで設定したカラーでハイライトされるので、一目でどこにあるのかが分かります。こっちの方が便利。
他のソフトはどうかなと、バンドルされているSafariとテキストエディットを調べてみました。Safariで、表示されているページ内の言葉を検索すると、図のように探し出された言葉が黄色くハイライトされます。とっても目立っていていいですね。
テキストエディットは、Pagesと同じように目立たないグレイのハイライトです。でも、テキストエディットで検索したときには、検索直後に、Safariで検索したときと同じように、検索文字列を含む黄色のマークが一瞬ポップアップした後にグレイになるので、Pagesとは違って探し出された言葉のありかがよく分かります。
PagesとWordとテキストエディットの場合、検索は検索ウインドウで行います。そして、検索実施後も文書のウインドウではなくて、検索ウインドウの方がアクティブになったままです。検索は繰り返して実施することが少なくないので、こういう仕様になっているのだと思います。
で、探し出された言葉はアクティブではない文書のウインドウの方にあるわけです。なので、Pagesとテキストエディットで探し出された言葉のハイライトがグレーになってしまうのは、アクティブではないウインドウにあるから当然といえば当然。
検索以外の一般的な場合でも、テキストを選択してハイライトさせてからそのウインドウを非アクティブにすると、ハイライトはグレーになってしまいます。これはAppleのUIガイドラインがこうなっているのかと想像します。
なので、Wordで、アクティブでないウインドウ内に存在する探し出された言葉が、システムで設定したカラーでハイライトされるのは、検索結果を目立たせるという点では成功ですが、統一されたインターフェイスという観点からは好ましくないのかも知れません。
その点、テキストエディットの、検索直後に検索文字列を含む黄色のマークが一瞬ポップアップした後にグレイにする方法は賢いやり方です。Pagesにもぜひこれを採用してもらいたいものです。
Pagesの検索機能に対する注文がもう一つ。Wordでは文書のウインドウと検索のウインドウが重なっていて、検索ウインドウの下に探し出された言葉が隠れてしまうような時に、検索ウインドウが自動的に別の位置に移動してくれます。これも便利なのでPagesでの採用を希望です。
2007年12月10日月曜日
新宿方面
2007年12月9日日曜日
近代日本の所得分布と家族経済 高格差社会の個人計量経済史学
谷沢弘毅著 日本図書センター 税込み6825円 2004年12月発行
「なぜ戦前は高い格差が存在していたのか」という疑問の解明のために、ミクロデータを利用して、高額所得者と低所得世帯について書かれた論文を集めた本でした。
ミクロデータの利用については労作といえます。高額所得者については、紳士録などの史料も利用して、職業・所得税額・資産保全会社情報など高額所得者5000人のデータを集めて分析しています。データの入力だけでも大変な手間だったでしょう。
また、低所得世帯については、主に1920年代に作成された方面カード(現在は民生委員と呼ばれている方面委員が家庭調査して作成したカード)と1934年の被救護者調査データを利用して書かれています。新資料の発掘とのことです。
そして、本書を読んでの感想ですが、ミクロデータの利用という点では新機軸なのでしょうが、新たな発見があったかという点では大したことないと感じました。先行研究との違いを著者は随所で強調していますが、素人の目から見ると感心させられるようなものは皆無です。
例えば、隅谷三喜男氏が都市雑業層論において低所得労働市場は賃労働市場と分断されていると指摘していることに対して、著者は修正すべきであると主張しています。しかし、著者は本書で低所得世帯の親の世代が主に在来産業に従事し続け、子供の世代がより高収入の望める近代産業に就業することを明らかにしていて、これこそ両労働市場の分断を示す証拠じゃないかなと思えてしまいます。
また、学術論文という性質上やむを得ないのでしょうが、きわめてまだるっこしい表現が多いのも気になりました。さらに内容的にも問題がありそうな感を持つ部分も散見されます。
例として、本書の第7章をみてみます。二つの調査あわせて50戸305人のデータの分析や、二つの調査の間の時代的な変化を論じたり、18・19世紀のイギリスの状況と比較したりなどなど、B5版の本書の96ページ分が割かれています。他に類例がない史料とはいえ、こんなに少ないサンプルから結論づけられることってあまりなさそうな気がするのですが、例えば「特に男世帯主に注目すると、戦間期の低所得階層において早婚化が進行したことが分かる」(466ページ)などと断定してあるので、びっくりしてしまいます。
また、「病気が回復するか否かはその所得水準にかかっていたといえよう」338ページ、「1900年代までの(世帯規模の)拡大は所得の上昇よりも、上水道の整備や公衆衛生の普及が死亡率の上昇圧力にブレーキを掛けた点に注目すべきである」414ページ、といった本章のデータからは導けないと思われる断定的な記載も気にかかります。 重箱の隅をつつくつもりはないのですが、私に分かる分野に問題ある記載があるということは、ほかの部分にも同種の問題が隠れているのではと感じてしまうのです。
また、「発症期間の短い病気は所得水準にさほど影響を与えないとして記入されなかった傾向が高い(中略)このような調査方法は、疾病状況を把握する際にはかならずしも現実を適切に反映していないといった批判が出ようが、我々の目的である就業行動にとってはむしろ好都合である。なぜなら我々にとっては、罹患しているかどうかが最終の目的ではなく、あくまでも調査期間を通して健常者の何割程度が働き、そして所得を稼いだかが重要であるからである」506ページとしていながら、「伝染病の患者数が見あたらないことは実態を反映していない可能性がある」509ページと疑問を呈しているのはなぜなんのでしょう。結核以外の法定伝染病は典型的には急性疾患なので、この調査で見あたらないのは当たり前のような気がしますが。きっと、5章・7章とも病気に関する記載を、医師に読んでもらってはいないのでしょうね。
本書は、日経経済図書文化賞、社会政策学会賞を受賞しており、プロの目からはすばらしいものなのでしょう。なので、せっかくの労作ですし、このデータを利用した素人にもそのすばらしさが分かる一般書を著者には期待したいものです。
「なぜ戦前は高い格差が存在していたのか」という疑問の解明のために、ミクロデータを利用して、高額所得者と低所得世帯について書かれた論文を集めた本でした。
ミクロデータの利用については労作といえます。高額所得者については、紳士録などの史料も利用して、職業・所得税額・資産保全会社情報など高額所得者5000人のデータを集めて分析しています。データの入力だけでも大変な手間だったでしょう。
また、低所得世帯については、主に1920年代に作成された方面カード(現在は民生委員と呼ばれている方面委員が家庭調査して作成したカード)と1934年の被救護者調査データを利用して書かれています。新資料の発掘とのことです。
そして、本書を読んでの感想ですが、ミクロデータの利用という点では新機軸なのでしょうが、新たな発見があったかという点では大したことないと感じました。先行研究との違いを著者は随所で強調していますが、素人の目から見ると感心させられるようなものは皆無です。
例えば、隅谷三喜男氏が都市雑業層論において低所得労働市場は賃労働市場と分断されていると指摘していることに対して、著者は修正すべきであると主張しています。しかし、著者は本書で低所得世帯の親の世代が主に在来産業に従事し続け、子供の世代がより高収入の望める近代産業に就業することを明らかにしていて、これこそ両労働市場の分断を示す証拠じゃないかなと思えてしまいます。
また、学術論文という性質上やむを得ないのでしょうが、きわめてまだるっこしい表現が多いのも気になりました。さらに内容的にも問題がありそうな感を持つ部分も散見されます。
例として、本書の第7章をみてみます。二つの調査あわせて50戸305人のデータの分析や、二つの調査の間の時代的な変化を論じたり、18・19世紀のイギリスの状況と比較したりなどなど、B5版の本書の96ページ分が割かれています。他に類例がない史料とはいえ、こんなに少ないサンプルから結論づけられることってあまりなさそうな気がするのですが、例えば「特に男世帯主に注目すると、戦間期の低所得階層において早婚化が進行したことが分かる」(466ページ)などと断定してあるので、びっくりしてしまいます。
また、「病気が回復するか否かはその所得水準にかかっていたといえよう」338ページ、「1900年代までの(世帯規模の)拡大は所得の上昇よりも、上水道の整備や公衆衛生の普及が死亡率の上昇圧力にブレーキを掛けた点に注目すべきである」414ページ、といった本章のデータからは導けないと思われる断定的な記載も気にかかります。 重箱の隅をつつくつもりはないのですが、私に分かる分野に問題ある記載があるということは、ほかの部分にも同種の問題が隠れているのではと感じてしまうのです。
また、「発症期間の短い病気は所得水準にさほど影響を与えないとして記入されなかった傾向が高い(中略)このような調査方法は、疾病状況を把握する際にはかならずしも現実を適切に反映していないといった批判が出ようが、我々の目的である就業行動にとってはむしろ好都合である。なぜなら我々にとっては、罹患しているかどうかが最終の目的ではなく、あくまでも調査期間を通して健常者の何割程度が働き、そして所得を稼いだかが重要であるからである」506ページとしていながら、「伝染病の患者数が見あたらないことは実態を反映していない可能性がある」509ページと疑問を呈しているのはなぜなんのでしょう。結核以外の法定伝染病は典型的には急性疾患なので、この調査で見あたらないのは当たり前のような気がしますが。きっと、5章・7章とも病気に関する記載を、医師に読んでもらってはいないのでしょうね。
本書は、日経経済図書文化賞、社会政策学会賞を受賞しており、プロの目からはすばらしいものなのでしょう。なので、せっかくの労作ですし、このデータを利用した素人にもそのすばらしさが分かる一般書を著者には期待したいものです。
2007年12月8日土曜日
PowerBook G4からMacBook Proへ ワードプロセッサ編
Macを使い始めた漢字Talk6の時にはマックライトIIを使っていました。当時は他にEGWordという由緒あるソフトも有名で、こちらの方が高機能でした。でも、MacWriteから由来しているソフトというブランド志向でマックライトIIを選んだのだったと思います。お値段は、どちらも今ならMS Officeが買えるくらいのお値段でとても高価でした。
漢字Talk7にアップグレードした時のパッケージを引っぱり出してみると、MacVJEのフロッピーディスクが3枚とマックライトのディスクが2枚入っていました。フロッピーディスク2枚で供給できるくらいなので 現在から見るととてもシンプルなワープロソフトですが、ふつうに文書を書くには過不足ない性能でかなり長く間使いました。
その後、PBG4の頃にはクラリスワークス4で文書を書いていました。クラリスワークス4は、元々マックライトの後継ソフトという位置づけのソフトで、マックライトIIの文書が読み込み・書き出しできたので、クラリスワークス4に移行しました。クラリスワークス4はパッケージで購入した記憶がなく、たしかMacにバンドルされていたんだと思います。
クラリスワークス4は 簡単な表や図を入れることが出来て、それでいて軽いのが一番いいところ。マックライトIIでは出来なかったテキストの流し込みもできるようになりました。なので、ふつうの文書ならこれでOK。ただ、図をいっぱい入れて文章の方が少ない、多少レイアウトにこる文書をつくる場合には、別にクラリスドローなどのソフトをつかっていました。クラリスワークス4が軽くて優秀なので、アップルワークス6がMacにバンドルされるようになっても、ずっとクラリスワークス4を使い続けていました。
この状況でIntelMacであるMBPに移ることになったのですが、Classic環境がないのでクラリスワークス4のファイルを読み込めるソフトがないのが困ったことです。MS Wordではアップルワークス5,6のファイルは読み込み可能になっているのですが、クラリスワークス4は対応されてません。まあ、そうそう古いファイルをつかう機会があるわけではないので、必要ならPBG4を起動することになります。
MBPでのワープロソフトですが、Wordが必要になることもないわけではないので、いちおうMS OfficeはMBPをオーダーしたときに一緒にアップグレード購入しました。最初はWordをふだん使いのワープロにしようかとも思っていたのですが、どうも気に入らない点があります。
Wordで作成中のファイルを保存して次に開くと、前回作業終了時のカーソルのあった位置を覚えていなくて、カーソルが文書の先頭になってしまう仕様のようです。これは世の中一般では不便だと思われてないのでしょうか。私にとってはフラストレーションの溜まる仕様で、もうこれだけで使いたくなくなります。もしかすると設定変更できるのかもしれませんが、見つけ出ませんでした。
その他もっさりしている点や細かい不満もあり、論文や本にするほどの原稿を書くことはないので、Wordはどうしても使わなきゃいけないとき以外は封印することに。
今はiWorksのPagesをつかっています。Wordほどもっさりしてないし、いい感じです。ただ、Pagesにがっかりするのは、マックライトIIやクラリスワークス4のファイルをサポートしていない点。アップル製のソフトなんだし、以前からアップル製ソフトを使い続けている人は多いと思うので要望は多いだろうし、ファイルを開くくらいに対応させるのはそんなに面倒なことではないと思うのですが。今後も、だんだん開けられない形式のファイルが増えてくるとしたら困ります。
漢字Talk7にアップグレードした時のパッケージを引っぱり出してみると、MacVJEのフロッピーディスクが3枚とマックライトのディスクが2枚入っていました。フロッピーディスク2枚で供給できるくらいなので 現在から見るととてもシンプルなワープロソフトですが、ふつうに文書を書くには過不足ない性能でかなり長く間使いました。
その後、PBG4の頃にはクラリスワークス4で文書を書いていました。クラリスワークス4は、元々マックライトの後継ソフトという位置づけのソフトで、マックライトIIの文書が読み込み・書き出しできたので、クラリスワークス4に移行しました。クラリスワークス4はパッケージで購入した記憶がなく、たしかMacにバンドルされていたんだと思います。
クラリスワークス4は 簡単な表や図を入れることが出来て、それでいて軽いのが一番いいところ。マックライトIIでは出来なかったテキストの流し込みもできるようになりました。なので、ふつうの文書ならこれでOK。ただ、図をいっぱい入れて文章の方が少ない、多少レイアウトにこる文書をつくる場合には、別にクラリスドローなどのソフトをつかっていました。クラリスワークス4が軽くて優秀なので、アップルワークス6がMacにバンドルされるようになっても、ずっとクラリスワークス4を使い続けていました。
この状況でIntelMacであるMBPに移ることになったのですが、Classic環境がないのでクラリスワークス4のファイルを読み込めるソフトがないのが困ったことです。MS Wordではアップルワークス5,6のファイルは読み込み可能になっているのですが、クラリスワークス4は対応されてません。まあ、そうそう古いファイルをつかう機会があるわけではないので、必要ならPBG4を起動することになります。
MBPでのワープロソフトですが、Wordが必要になることもないわけではないので、いちおうMS OfficeはMBPをオーダーしたときに一緒にアップグレード購入しました。最初はWordをふだん使いのワープロにしようかとも思っていたのですが、どうも気に入らない点があります。
Wordで作成中のファイルを保存して次に開くと、前回作業終了時のカーソルのあった位置を覚えていなくて、カーソルが文書の先頭になってしまう仕様のようです。これは世の中一般では不便だと思われてないのでしょうか。私にとってはフラストレーションの溜まる仕様で、もうこれだけで使いたくなくなります。もしかすると設定変更できるのかもしれませんが、見つけ出ませんでした。
その他もっさりしている点や細かい不満もあり、論文や本にするほどの原稿を書くことはないので、Wordはどうしても使わなきゃいけないとき以外は封印することに。
今はiWorksのPagesをつかっています。Wordほどもっさりしてないし、いい感じです。ただ、Pagesにがっかりするのは、マックライトIIやクラリスワークス4のファイルをサポートしていない点。アップル製のソフトなんだし、以前からアップル製ソフトを使い続けている人は多いと思うので要望は多いだろうし、ファイルを開くくらいに対応させるのはそんなに面倒なことではないと思うのですが。今後も、だんだん開けられない形式のファイルが増えてくるとしたら困ります。
2007年12月6日木曜日
この冬に見た初めての霜
2007年12月5日水曜日
鉄道レールの銘
先日の午後、駅で電車を待っていた時にたまたまレールに目をやると、冬場で太陽の高度が低いためレール側面に日光があたっていて、NKKという文字が読めたことがありました。また、自宅近くの踏切のレールにも写真のような記号と文字がありました。
ウィキペディア(Wikipedia)でレールについて調べてみると軌条という項目にいろいろ説明がありますが、ここには側面の銘についての記載がありません。そこで、外部リンクとして紹介されている、現役の鉄道用レールを見るに行ってみると、この写真のレールは新日本製鐵八幡製鉄所、2005年11月製造の在来線用1メートルあたり50kg規格のレールなのが分かります。また、日本で現在レールを製造しているのは新日鐵とJFEグループ(日本鋼管と川崎製鉄)の2社だけだそうなので、NKKはやはり日本鋼管製ということですね。
このサイトはフィールドワークを元にした労作で、レールに関する情報量満載でした。例えば、過去に日本で使われてきた鉄道用レールの製造業者。
明治の日本は鉄道建設の際に、レールを欧米各国から大量に輸入していました。このサイトのオーナーは日本全国を行脚して、古い輸入レールで現存している物を調査して、その写真や製造会社の沿革などをまとめています。
その中には Barrow Hematite Steelなどイギリスの製鉄会社の名前がいくつも挙げられていました。以前、イギリス鉄鋼業の歴史・盛衰についての本を読んだことがありますが、こういうところでお目にかかれるとは思ってもみませんでした。
また、どの鉄道会社がどこの国のどの製鉄会社のレールを使って建設を進めたのかは、鉄道会社の役員や輸入に携わった商社との関連などの分析につながることも想定される材料で興味あるところ。しかし、文献資料をあさっても今ではどこ製のレールを使ったのか分からなくなってしまっているところが多いだろうと想像されます。その点、現存するレールの調査という手法は、文献史学に対する考古学的な、堅実なやり方です。
10年以上前までは、こういう労作の発表の場は鉄道趣味か産業史・産業考古学の学会・雑誌などくらいしかなかったのではないでしょうか。そして、そういう雑誌を私が目にする機会もきっとなかったはずだと思います。それが現在では、自宅にいながらにして(iPod Touchを持っていれば、レールを目の前にして)アクセスできる訳で、wwwの有り難みを感じるばかりです。
それにしても、レールに製造社銘を入れるのはどうしてなんでしょうか。レールは一般の人の目にも触れる存在なのでたまたま私が気付いただけで、実は工業・建設業の材料として使われる厚板や鋼管にも銘が入っているものなのかもですが。
ウィキペディア(Wikipedia)でレールについて調べてみると軌条という項目にいろいろ説明がありますが、ここには側面の銘についての記載がありません。そこで、外部リンクとして紹介されている、現役の鉄道用レールを見るに行ってみると、この写真のレールは新日本製鐵八幡製鉄所、2005年11月製造の在来線用1メートルあたり50kg規格のレールなのが分かります。また、日本で現在レールを製造しているのは新日鐵とJFEグループ(日本鋼管と川崎製鉄)の2社だけだそうなので、NKKはやはり日本鋼管製ということですね。
このサイトはフィールドワークを元にした労作で、レールに関する情報量満載でした。例えば、過去に日本で使われてきた鉄道用レールの製造業者。
明治の日本は鉄道建設の際に、レールを欧米各国から大量に輸入していました。このサイトのオーナーは日本全国を行脚して、古い輸入レールで現存している物を調査して、その写真や製造会社の沿革などをまとめています。
その中には Barrow Hematite Steelなどイギリスの製鉄会社の名前がいくつも挙げられていました。以前、イギリス鉄鋼業の歴史・盛衰についての本を読んだことがありますが、こういうところでお目にかかれるとは思ってもみませんでした。
また、どの鉄道会社がどこの国のどの製鉄会社のレールを使って建設を進めたのかは、鉄道会社の役員や輸入に携わった商社との関連などの分析につながることも想定される材料で興味あるところ。しかし、文献資料をあさっても今ではどこ製のレールを使ったのか分からなくなってしまっているところが多いだろうと想像されます。その点、現存するレールの調査という手法は、文献史学に対する考古学的な、堅実なやり方です。
10年以上前までは、こういう労作の発表の場は鉄道趣味か産業史・産業考古学の学会・雑誌などくらいしかなかったのではないでしょうか。そして、そういう雑誌を私が目にする機会もきっとなかったはずだと思います。それが現在では、自宅にいながらにして(iPod Touchを持っていれば、レールを目の前にして)アクセスできる訳で、wwwの有り難みを感じるばかりです。
それにしても、レールに製造社銘を入れるのはどうしてなんでしょうか。レールは一般の人の目にも触れる存在なのでたまたま私が気付いただけで、実は工業・建設業の材料として使われる厚板や鋼管にも銘が入っているものなのかもですが。
2007年12月3日月曜日
琥珀エビス
毎晩、ビールを飲んでいます。
最近は琥珀エビスがお気に入り。昨年も今頃は琥珀エビスを飲んでいました。でも、期間限定だったそうでいつのまにかなくなってしまいました。先日、スーパーで再発見して早速購入。
黒エビスやギネスなどの黒ビールほどくどくはなく、それでいてコクがあります。今年も期間限定のようですが、一年中売ってくれればいいのにと思います。
琥珀エビスがなかった時節は、サントリーのプレミアム・モルツを飲んでいました。これもしっかりした味があって、おいしいビールです。この2銘柄が好きな点から言うと、私は甘いビールが好きな方なのかな。
地ビールなどにはもっとおいしいものもあるのでしょうが、スーパーで手軽に買える中ではこの2種類が格別です。値段も他の銘柄よりも少し高く設定されているけれど、充分その価値があると思います。
2007年12月2日日曜日
BANG & OLUFSEN Earphones
Bose in-ear headphonesが耳から外れてしまう問題で使えないので、いろいろなサイトでヘッドフォンの情報を見てみました。使用者の評価が良好なことと、以前からBANG & OLUFSENブランドに興味もあったので、 BANG & OLUFSEN Earphones を購入してみました。2006年2月より製品名が A8から EarPhoneに変わったとのことで、各種サイトではA8という名前で紹介されていることの方が圧倒的に多いようです。
使用感ですが、トライアングルの音に響きを感じたり、ドラムセットのシンバルの音の余韻が聞こえたり 中高音がとても魅力的です。また、解像力が高いというか、楽器のありかや今まで気付かなかった音など、新たな発見があるヘッドフォンです。低音は私の好みより少し弱めな感がなくはないのですが、イヤーパッドを耳の入口部にしっかりセットできるので、小さいイヤーパッドのヘッドフォンとしては充分に鳴っています。
イヤークリップはアルミニウムで出来ているので、硬くて装着するのがきつそうにも見えます。しかし、実際には可動部が3カ所あるので、おそらくどんな耳の形の人にもフィットすると思われます。私の場合もジャストフィットしています。
今までつかっていた耳介をプラスチック製のクリップではさむタイプのヘッドフォンだと、めがねをかけている時に歩きながらの使用だと、耳介をクリップする部分とめがねの耳に掛ける部分が歩く動きでぶつかってカチカチと音のすることがありました。BANG & OLUFSEN Earphonesでは、そういうことはありません。それだけ耳にフィットしているということでしょうね。
また、耳掛けクリップ型ヘッドフォンで気付くのが、風を切る音がきこえることです。風のない日はほとんど問題ないのですが、弱い風でも歩く方向によっては、合成風速で風の音が聞こえることがあります。これは、BANG & OLUFSEN Earphonesでもあります。屋外での使用なので、この点は仕方ないところです。
Bose in-ear headphonesは低音がしっかりというか音がこもった印象があるので、かなり好き嫌いがあるかと思います。しかし、BANG & OLUFSEN Earphonesは聴く人を選ばない優等生なヘッドフォンだと思います。毎日使用中ですが、満足しています。
BANG & OLUFSEN Earphones 一年四ヶ月つかってみて
Bose in-ear headphonesの印象
2007年12月1日土曜日
ホームヘルパー
昨夜は、ホームヘルパーさんたちの集まりで、一時間ほどパーキンソン病についてお話ししてきました。45名ほど出席があったとのことで、男性も2割くらいいました。みなさん30−50歳代くらいかなと思うのですが、とても真剣な面持ちで聞いてくれました。
ホームヘルパーの方たちは、2級の資格を得た際に130時間の講習を受けています。私もホームヘルパー講座の医学に関する部分を何度か担当したことがありますが、時間数が少ないので医学的知識に関してはかなり限定されたことしか伝えられませんでした。なので、訪問介護の仕事を始めて自分が実際に出会った利用者さんの症状や治療や介護上の注意点などについて、もっと知りたいと考えるようになるのだと思います。こういった学習意欲に応える生涯学習の場が充分に確保されるべきですね。
介護保険の訪問介護を主に担っているのはヘルパーさんたちですが、3級については、2009年の介護報酬改定時に、訪問介護の算定要件から外されることになるそうです。この流れから予測すると、2級についてもいずれは算定要件から外され、やがてはヘルパー資格自体が消滅するのかもしれません。
もちろん、現状では訪問介護を関する人員不足の問題は深刻なので、すぐに2級ヘルパー外しが実現するとも思えませんが、 2009年の介護報酬改定で介護報酬におけるヘルパー2級資格者配置に対する「減算」がされる可能性は否定できません。
11月28日に改正社会福祉士・介護福祉士法が国会で成立 しました。これも、厚生労働省の「将来的に介護職員の任用資格は介護福祉士を基本とする」という方針の現れで、現在ホームヘルパーを中心として行われている介護を、介護福祉士を中心とした介護に変えていこうと考えているのだと思います。
より充実した養成課程と国家資格をもつ介護福祉士中心へとシフトさせること自体は、決して悪いことではありません。しかし介護制度の充実のためには、誇りを持って仕事のできる待遇を提供できる水準に介護報酬が設定されなければなりません。また、現在ホームヘルパーとして働いている人たちの意欲を活かすよう、切り捨てにつながらないような措置も厚生労働省は用意するべきです。
ホームヘルパーの方たちは、2級の資格を得た際に130時間の講習を受けています。私もホームヘルパー講座の医学に関する部分を何度か担当したことがありますが、時間数が少ないので医学的知識に関してはかなり限定されたことしか伝えられませんでした。なので、訪問介護の仕事を始めて自分が実際に出会った利用者さんの症状や治療や介護上の注意点などについて、もっと知りたいと考えるようになるのだと思います。こういった学習意欲に応える生涯学習の場が充分に確保されるべきですね。
介護保険の訪問介護を主に担っているのはヘルパーさんたちですが、3級については、2009年の介護報酬改定時に、訪問介護の算定要件から外されることになるそうです。この流れから予測すると、2級についてもいずれは算定要件から外され、やがてはヘルパー資格自体が消滅するのかもしれません。
もちろん、現状では訪問介護を関する人員不足の問題は深刻なので、すぐに2級ヘルパー外しが実現するとも思えませんが、 2009年の介護報酬改定で介護報酬におけるヘルパー2級資格者配置に対する「減算」がされる可能性は否定できません。
11月28日に改正社会福祉士・介護福祉士法が国会で成立 しました。これも、厚生労働省の「将来的に介護職員の任用資格は介護福祉士を基本とする」という方針の現れで、現在ホームヘルパーを中心として行われている介護を、介護福祉士を中心とした介護に変えていこうと考えているのだと思います。
より充実した養成課程と国家資格をもつ介護福祉士中心へとシフトさせること自体は、決して悪いことではありません。しかし介護制度の充実のためには、誇りを持って仕事のできる待遇を提供できる水準に介護報酬が設定されなければなりません。また、現在ホームヘルパーとして働いている人たちの意欲を活かすよう、切り捨てにつながらないような措置も厚生労働省は用意するべきです。
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